水戸で会う相手の範囲は、茨城県全体ではなく、常磐線の水戸から北側と、車で三十分ほどの周りの市町村です。つくばや土浦の県南は、東京を向いた別の生活圏として考えたほうがうまくいきます。市内では、駅の南口・北口と、駅から離れた大工町とで使い道が違います。初めて会うなら、千波湖の周りの明るい時間から始めるのが無理のない形です。
茨城県の出会いを語るとき、県庁所在地の水戸を「県の中心」として扱う記事は多いのですが、実際の人の流れはもう少し複雑です。茨城で人口が多いのは、水戸の周りと、つくば・土浦・取手といった県の南側です。そして県の南側の人は、週末になると水戸ではなく東京の方を向いています。
つまり「茨城で探す」と「水戸で探す」は、同じ意味になりません。この記事では、水戸を拠点にして相手を探す人のために、会える範囲の線の引き方と、市内のどこで会うかの選び方を書いていきます。
水戸の相手がいるのは、常磐線の北半分
水戸の暮らしは車が基本ですが、県内の街のつながりを理解するには常磐線が目印になります。水戸を真ん中に置くと、北には勝田(ひたちなか市)、東海、日立と工業の街が続き、南には友部、石岡、土浦、その先に取手と、東京に近づくほど通勤の街の色が濃くなります。
| 方面 | 主な街 | 水戸の相手との相性 |
|---|---|---|
| 水戸と周辺 | 水戸・ひたちなか・那珂・茨城町・笠間 | 車で三十分前後。平日でも会える |
| 県北 | 日立・東海・常陸太田 | 常磐線か国道六号で北へ。週末向き |
| 鹿行 | 鹿嶋・神栖・鉾田 | 海沿いで鉄道が細い。車の相手なら可 |
| 県南 | つくば・土浦・取手・守谷 | 東京を向いた生活圏。水戸まで来る理由が薄い |
| 県西 | 古河・筑西・結城 | 栃木や埼玉との行き来が中心 |
表の上の二段までが、水戸に住む人が現実的に会える範囲です。鹿行は車があれば届きますが、道が限られるので時間が読みにくい。県南と県西の相手は、居住地が「茨城県」と出ていても、水戸で会うという前提がそもそも共有されていないことが多いのです。
県南の相手に、水戸を提案しない
つくばや守谷に住む人にとって、秋葉原まではつくばエクスプレスで一時間かかりません。休日に出かける先は都内か、せいぜい柏あたりです。そういう人に「水戸で会いませんか」と送っても、相手には遠回りの提案にしか見えません。
県南の相手とやり取りを続けたいなら、中間の土浦や石岡を候補にするか、いっそ自分が南へ下る覚悟を決めるほうが早いでしょう。石岡は常磐線の特急も停まり、筑波山の東側に広がる古い町で、落ち着いた町並みが残っています。土浦は駅の周りに店が多く、霞ヶ浦の湖畔も近い。どちらも、県南の相手にとっては「少し北へ足を延ばした」くらいの感覚で来られる場所です。水戸から土浦までは特急で三十分ほど。車で常磐道を使っても一時間はかかりません。距離そのものより、相手が普段どちらを向いて暮らしているかが、約束の通りやすさを決めます。
県西の相手は、宇都宮線の側にいる
古河や結城のある県西は、水戸から見ると一番つながりの薄い方面です。古河の人は宇都宮線で大宮や都内へ出ますし、筑西や結城の人は栃木の小山と行き来することが多い。水戸まで出てくるには、車でも電車でも回り道になります。県西の相手とは、北関東道でつながる栃木側の街を中間に考えるほうが、話がまとまりやすいでしょう。
市内は、三つの顔を使い分ける
水戸の市街地は、駅の南口、駅の北口、そして駅から西へ離れた大工町や泉町の一帯と、はっきり性格の違う三つの場所に分かれています。
南口は、新しくて顔見知りが少ない
駅の南側は、再開発で整えられた比較的新しい街並みです。オフィスやホテル、チェーンの飲食店が多く、地元の人が長年通う店はそれほど多くありません。そのぶん、知っている顔に出くわす確率が低い。仕事帰りの人も多いので、スーツ姿で待ち合わせても浮きません。初対面の待ち合わせ場所としては、最も扱いやすい側です。
駅の中は、目印を一つに決めておく
水戸駅は改札の外に駅ビルが南北に広がり、ペデストリアンデッキも南口と北口の両方にあります。初めて来る相手には、「駅で」だけでは広すぎます。北口なら水戸黄門の像、南口なら駅ビルの入り口といった具合に、一か所だけ具体的な目印を指定してください。
指定した目印は、相手が知っているかどうかも確かめておくと確実です。地元の人なら迷いませんが、転勤で来たばかりの人や、周りの市町村から車で来る人は、駅の中にあまり慣れていないことがあります。「北口の二階に出たところ」くらいまで伝えておけば、到着してから連絡を取り合う手間が省けます。
北口は、昔からの街の入り口
駅の北側から西へ延びる通りは、水戸の昔からの中心です。百貨店や古くからの商店があり、年配の人にとっては慣れた場所です。落ち着いた喫茶店を探すならこちらに分がありますが、地元の人の生活とも重なっているので、既婚の相手や職場の近い相手には少し気を配りたいところです。
北口から少し坂を上がった三の丸の一帯には、弘道館や水戸城の跡が残り、昼は静かな散歩道になっています。観光で訪れる人もいますが、平日の昼間ならそれほど混みません。学校や役所が近いので人通りがまったく無いわけではなく、昼に歩くには安心できる程度のにぎわいがあります。喫茶店で向かい合う前に、ここを少し歩いてから店に入ると、話のきっかけに困りません。
大工町は、駅から歩くには遠い
水戸の夜の店が集まるのは、駅から西へ一キロ以上離れた大工町や泉町のあたりです。駅前で待ち合わせて、そのまま歩いて夜の店へ流れるという使い方は、この街ではしにくい。タクシーかバスを挟むことになります。
この距離は、初対面ではむしろ都合がいいとも言えます。駅の近くで食事をして、その日はそこで解散する。夜の一帯へ移動するかどうかを、その場の空気で決めずに済むからです。移動に一手間かかる街では、二回目以降に「次は大工町のあの店に」と先に約束しておくほうが自然です。
車で来た夜は、運転代行を前提にする
茨城は、車で飲みに出て運転代行で帰るという使い方が珍しくない土地です。大工町の周りでも、代行の車が夜遅くまで走っています。二回目以降に夜の店で会うなら、相手が車で来るのか、代行を呼ぶつもりなのかを先に聞いておきましょう。
代行を使う相手は、店を出る時刻をある程度決めています。そのつもりで予定を組めば、ずるずると長引くこともありません。反対に、相手が電車やバスで来るなら、最終の時刻が帰りの線引きになります。帰り方を先に知っておくことが、夜に会うときの一番の段取りです。飲酒運転は論外なので、車で来た相手に「少しくらい」と勧めるのは絶対にやめてください。
初めて会うなら、千波湖の周り
水戸で昼に会う場所を一つだけ挙げるなら、千波湖の周りです。湖を一周する道は三キロほどあり、ゆっくり歩くと一時間近くかかります。途中にベンチや広場があり、湖に面したレストランやカフェもあります。
湖の周りのいいところは、歩きながら話せることです。向かい合って座る喫茶店と違い、横に並んで歩くと相手の顔をずっと見ていなくて済むので、初対面の緊張がほどけやすい。話が途切れても、白鳥や水面を眺めていれば間が持ちます。
隣の偕楽園は、梅の季節になると県外からの観光客で混み合います。二月の半ばから三月にかけては、湖の周りまで人が増えるので、静かに話したいなら梅まつりの時期は外すか、朝の早い時間にしましょう。逆に、人が多い時期は二人でいても目立たないという見方もできます。人目が気になる相手なら、にぎわいに紛れるほうが安心することもあります。
駐車場の選び方で、相手の気が楽になる
千波湖の周りには無料の駐車場がいくつかあります。車で来る相手には「どの駐車場が停めやすいですか」と聞いて、相手が慣れている方に合わせるのがいいでしょう。待ち合わせをお互いの車の中にせず、湖の案内板やカフェの前といった外の目印にしておくと、相手は車のナンバーや車種を知られずに済みます。
夕方の国道五十号を、待ち合わせに組み込まない
水戸の市街地を東西に貫く国道五十号と、南北の国道五十一号は、平日の夕方にかなり混みます。仕事終わりに車で駅の周りまで出てくる相手は、この渋滞に巻き込まれがちです。約束の時刻に十五分、二十分遅れるのは、この街ではよくあることだと思っておいてください。
平日の夜に車の相手と会うなら、無理に駅の周りを選ばない方法もあります。西の内原や赤塚の方には大きな商業施設やロードサイドの店が並び、駐車場も広い。駅の周りより道が読みやすく、相手の帰り道にも近いことが多いのです。
電車で来る相手なら駅の近く、車で来る相手なら郊外。相手の移動手段で待ち合わせの場所を変えるだけで、遅刻の心配も駐車場探しの手間も減ります。どちらで来るのかは、場所を決める前に一言確かめておきましょう。
北へ延ばすなら、ひたちなかと日立
水戸から北へ少し範囲を広げると、ひたちなか市と日立市が視野に入ります。どちらも水戸とは違う性格の街です。
ひたちなかは水戸の隣で、勝田駅の周りは水戸の延長のような感覚で使えます。春のネモフィラで知られる海浜公園がありますが、あの季節は全国から人が集まり、道路も駐車場も混みます。地元の人ほどその時期を避けるので、話題にはしても、会う場所にはしないくらいがちょうどいい。
日立は大きな工場と関連会社で成り立ってきた街で、勤め先ごとのつながりが強い面があります。工場勤めの相手には交代勤務の人もいて、平日の昼に時間が取れることがあります。日立の相手と会うなら、日立の中よりも、水戸寄りの中間地点や勝田の周りを候補にすると、お互いの職場の目から少し離れられます。
鹿行の相手は、道の選び方で決まる
海沿いの鹿嶋や神栖は、臨海部の工業地帯で働く人が多い地域です。ここも交代勤務の相手が珍しくありません。水戸との間は、国道五十一号を南へ下るか、鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線を使うかになりますが、電車は本数が多くないので、実際にはほとんど車の話になります。
車でも一時間ほどかかるので、鹿行の相手と水戸で会うのは、どちらかが休みの日に限られます。中間の大洗や鉾田の周りで会うと、どちらも半分ずつの移動で済みます。海が近いので、昼に会うなら景色のいい場所には困りません。
笠間と大洗は、二回目以降の楽しみに
西の笠間は焼き物と稲荷神社の町、東の大洗は海の町です。どちらも水戸から車で三十分前後で、ドライブの行き先としては申し分ありません。ただ、初回から遠出を提案すると、車の中で二人きりになる時間が長くなります。相手が車に乗ることに慣れてから、次の段階の行き先として取っておきましょう。
笠間では、大型連休の時期に大きな陶器市が開かれ、県外からも人が集まります。器に興味のある相手なら、それだけで出かける理由になります。人の多い行事なので、二人で歩いていても目立ちません。関係が少し深まった頃の行き先としては、ちょうどいい距離の場所です。
水戸で相手が見つかった人の声
茨城県内で実際に会えた人から寄せられることの多い内容を、個人が分からない形にまとめ直した声です。
茨城県水戸市・30代男性・会社員★★★★★
登録でもらえる無料の130PTを使い切る前に約束
南口で待ち合わせて、駅の近くでご飯を食べただけの初回でした。変に夜まで引っぱらなかったのがよかったのか、次は向こうから大工町の店に行きたいと言ってくれました。
茨城県ひたちなか市・40代女性・パート★★★★★
無料のポイントだけで何度かやり取り
千波湖を歩きましょうと言われて、それなら行けると思いました。カフェで向かい合うより話しやすくて、一周する頃にはすっかり打ち解けていました。
茨城県日立市・30代男性・工場勤務★★★★★
足りない分を一度だけ購入
夜勤がある仕事なので、平日の昼に会える人を探していました。勝田の近くで会う形にしたら、お互い職場から離れられて気楽でした。
茨城県笠間市・50代男性・自営業★★★★★
無料の1,300円分(130PT)でほぼ足りた
最初は水戸の駅前で会って、三回目に笠間までドライブしました。いきなり遠出を誘っていたら、たぶん断られていたと思います。
茨城県那珂市・40代女性・事務★★★★★
無料の範囲で利用
相手は駐車場の場所を先に教えてくれて、待ち合わせも車の外にしてくれました。こちらの車を見られずに済んだので、安心して会えました。
茨城県土浦市・30代男性・会社員★★★★★
追加で少しだけ買い足した
水戸の人とやり取りしていて、最初は向こうに来てもらおうとしていたのですが、なかなか決まりませんでした。中間の石岡で会うことにしたら、すぐ日にちが決まりました。
水戸という街の、層の偏り
水戸は県庁所在地で、県庁や市役所、裁判所、大きな病院、それに銀行や企業の支店が集まっています。その結果、ほかの地方都市と比べて転勤でやってきた人と、地元で長く暮らす人がはっきり分かれた街になっています。
転勤組は、数年で水戸を離れることが分かっていて、地元のつながりを持っていないことが多い。人目を気にしなくていいぶん気軽ですが、関係の終わりが最初から見えています。地元組は、親や親戚、同級生が近くにいて、行動が周りに知られやすい。そのかわり、関係が続くときは長く続きます。
どちらがいいという話ではありません。やり取りの早い段階で、相手がどちらに当たるのかを知っておくと、会う場所の選び方も、関係の先の見通しも立てやすくなります。聞き方は「水戸は長いんですか」で十分です。地元の人なら生まれた場所の話をしてくれますし、転勤の人なら何年目かを答えてくれます。
単身赴任の相手は、週末に水戸にいない
転勤組の中でも、家族を残して単身で来ている人は、週末になると自宅へ帰ってしまうことが多い。常磐線の特急なら上野まで一時間あまりなので、首都圏に家族がいる人は金曜の夜に帰って、日曜の夜か月曜の朝に戻ってきます。
こういう相手とは、平日の夜が本番です。週末の予定を聞いて「帰省します」と返ってきても、脈がないわけではありません。むしろ平日の夜は一人で時間を持て余していることが多く、仕事終わりの食事なら気軽に応じてくれます。会う曜日を週の半ばに寄せると、話が一気に進みます。
大学の周りには、若い相手もいる
水戸には大学のキャンパスがあり、市の西側を中心に学生の住む地域があります。若い相手とやり取りする場合、成人であることの確認は必ず済ませてください。学生は長い休みに実家へ帰ることが多く、夏休みと春休みには水戸から人が減ります。休み明けの時期のほうが、予定が合いやすいでしょう。
プロフィールに書くと、話が早いこと
水戸の周りで探すなら、プロフィールに次のようなことを書いておくと、やり取りの最初の数通が省けます。
- 車で動けるかどうか。水戸では、車があるかないかで会える範囲が倍ほど変わる
- 平日と週末のどちらが空きやすいか。交代勤務の多い県北の相手とは、ここが合うかどうかが大きい
- 水戸の中なのか、周りの市町村なのか。市の名前まで書かなくても「水戸の近く」で伝わる
- 初回は昼がいいのか、夜でもいいのか。書いておくと、合わない相手が自然に離れてくれる
季節で、会いやすい時間帯がずれる
水戸は北関東の中では冬の冷え込みがそれほど厳しくなく、雪で予定が流れることは多くありません。そのかわり、季節によって外を歩ける時間帯が大きく変わります。
夏は日中の蒸し暑さがこたえるので、千波湖を歩くなら夕方の日が傾いてからがいい。湖の上を風が通るので、市街地よりは過ごしやすく感じます。冬は日が短いぶん、歩くなら昼過ぎの暖かい時間に限られます。夕方以降は、屋内の店を最初から候補にしておくほうが無難です。
春と秋は、どの時間帯でも外で会いやすい季節です。初めて会う相手と、歩きながら話す形を試すなら、この二つの季節が一番向いています。季節に合わせて時間帯を先に決め、場所はそのあとで選ぶと、当日になって暑さや寒さで予定を変える手間が省けます。
自己紹介の文面や写真の選び方そのものは、プロフィールの作り方の記事で詳しく扱っています。
北関東の中で、水戸の立ち位置
北関東の三つの県庁所在地のうち、宇都宮と水戸はよく比べられます。宇都宮は新幹線と在来線の駅が並び、県の真ん中に人が集まる街です。水戸は県の真ん中より少し北東に寄っていて、県の南半分が東京に引っぱられている。同じ北関東でも、人の集まり方がまるで違います。
宇都宮と水戸の間は、車なら北関東道で一時間強です。両方を範囲に入れる人もいますが、平日に行き来できる距離ではありません。栃木側の事情は宇都宮の記事で書いているので、県境近くに住んでいる人は読み比べてみてください。
関係が続いたら、水戸らしい季節の使い方を
何度か会って関係が落ち着いてきたら、季節ごとの水戸の行事を二人の予定に取り込むと、会う理由が自然に生まれます。
冬の終わりの梅まつりは、偕楽園の梅が咲きそろう時期です。人は多いものの、夕方の空いた時間を狙えば静かに歩けます。夏の黄門まつりの時期は、市の中心部がにぎわい、夜まで人が絶えません。秋は千波湖の周りの木々が色づき、歩くだけで季節の話ができます。
一方で、行事の日を「会う日」として固定しすぎないことも大事です。毎年同じ行事の日に会うと、それが関係の区切りのようになってしまい、行事が終わると次の約束のきっかけを失います。行事はあくまで話題の一つとして使い、会う日は普段どおり、お互いの予定の空きで決める。そのほうが、季節が一巡してもやり取りが途切れません。
会う回数と距離感のちょうどいい取り方は、関係を長く保つための記事にまとめています。水戸の街は広くありませんが、南口、北口、大工町、千波湖と、使える場所の性格ははっきり分かれています。そのときの関係の深さに合った場所を選ぶことが、この街で長く会い続けるための一番の工夫です。
水戸と同じ型の地域がどこかは、地域別の出会い方ガイドの「地域の型」で確かめられます。


