「40代 50代 出会い」で検索すると、上位に並ぶのは婚活パーティーや、再婚を目指すマッチングアプリばかりです。けれど、この年代の出会いは、結婚だけがゴールではありません。国の調査を見ると、40代以上の独身女性には、結婚を望まない人が少なくないことが分かります。
この記事では、内閣府が公表している男女共同参画白書の数字をもとに、40代・50代の男女が今どんな状況にいるのかを整理します。そのうえで、結婚を前提にしない大人の関係を望む男性が、同じ世代の女性とどう知り合い、どう距離を縮めればよいかを具体的にまとめました。
数字で見る、40代・50代の「ひとり」
50歳の約3割は、配偶者がいない
2020年の時点で、50歳の人のうち、未婚・離別・死別により配偶者のいない人の割合は、男女ともに約3割。内訳は、女性が未婚15.8%、離別10.2%、死別1.4%。男性が未婚24.6%、離別5.7%、死別0.5%。1980年には女性約2割、男性1割未満だった。
50歳の女性のおよそ10人に1人は離婚を経験して今はひとりで、未婚の人も6人に1人ほどいます。40代・50代でひとりでいることは、もう珍しいことではありません。相手を探す側も、探される側も、同じ世代に大勢いるということです。「この年齢で今さら」と感じる必要はまったくありません。数字の上では、同じように相手を探している人が、すぐ近くにいるはずです。
結婚への意欲には、男女でずれがある
結婚経験のない独身者で「結婚意思あり」と答えた人は、20代では女性64.6%、男性54.4%。30代では男女とも46.4%。40代以上になると、女性は割合が減る傾向にある。一方、男性は40〜60代でも2〜4割が結婚願望を持っている。
この数字から見えるのは、40代以降、ひとりの女性の中で結婚を望む人の割合は下がっていく一方、男性にはまだ結婚を望む人が一定数いる、というずれです。婚活の場では、結婚を望む男性と、もう結婚は考えていない女性とが、同じ場所で出会いにくいのは自然なことです。
裏を返せば、結婚を前提にしない関係を望む40代・50代の男性にとって、同じ世代の女性は、実は目的の合いやすい相手だということでもあります。
50代の男性は、孤独を感じやすい
同じ白書では、孤独感を感じる人の割合が、男性では50代で大きくなっていることも示されています。未婚や離別の人、同居人のいない単身の男性で大きいとされています。出会いを探す理由が、体の関係だけでなく、話し相手や心のよりどころであることも多い年代です。この点は、相手に求めすぎないという意味で、自分自身も意識しておきたいところです。
ひとり暮らしの40代・50代が増えている
20歳以上の男性の単独世帯は、1980年の358万世帯から、2020年には944万世帯(うち未婚464万世帯)へ2.6倍に。とくに40歳以上の未婚による単独世帯が増えている。20歳以上の女性の単独世帯も、288万世帯から902万世帯へ3.1倍に増えている。
ひとりで暮らしている人が増えたということは、仕事から帰って誰とも話さない夜を過ごしている人が、男女ともに増えているということでもあります。出会いを求める理由が、恋愛や体の関係だけでなく、「気軽に話せる相手がほしい」というところにある人も多いはずです。相手もまた、同じような夜を過ごしているかもしれない。そう考えるだけで、最初のやり取りの言葉選びは変わってきます。
婚活の場が合わない理由
検索で上位に出てくる婚活パーティーや婚活アプリは、結婚を望む人のための場です。そこに結婚を考えていない人が入ると、お互いに時間を無駄にしてしまいます。
| 婚活の場 | 大人の関係を探す場 | |
|---|---|---|
| 集まる人の目的 | 結婚、再婚 | 恋愛、話し相手、体の関係など幅広い |
| 最初に聞かれること | 年収、仕事、家族構成、結婚の時期 | 住んでいる地域、会える時間、求める関係 |
| プロフィールで大事なこと | 条件の釣り合い | 目的をはっきり書くこと |
| 合わない人 | 結婚を考えていない人 | すぐに結婚を決めたい人 |
結婚を考えていないのに婚活の場で相手を探すと、相手を傷つけることにもなりかねません。自分が何を求めているのかをはっきりさせ、同じ目的の人が集まる場を選ぶことが、結果として一番の近道です。サービスの種類ごとの違いは出会い系サイト・アプリの口コミ・評判まとめで整理しています。
相手の立場によって、気をつけることが違う
40代・50代でひとりの女性には、ずっと結婚をしてこなかった人、離婚した人、夫を亡くした人がいます。同じ「独身」でも、背負っているものがまったく違うので、接し方も変わります。
ずっと結婚をしてこなかった女性
仕事を中心に自分の生活を作ってきた人が多く、生活の形が出来上がっています。結婚をしてこなかった理由を聞き出そうとするのは禁物です。本人が選んできた生き方として、そのまま受け止めましょう。相手の生活のリズムを尊重し、会う頻度や時間を相手に合わせる姿勢が信頼につながります。
離婚を経験した女性
50歳の女性の約1割が離別を経験しています。子どもがいる場合は、子どもの年齢や進学が生活の中心になっていることもあります。前の結婚の話は、相手から話すまで聞かないのが基本です。話してくれたときは、最後まで口を挟まずに聞くことです。離婚を経験した女性との出会いで気をつけたいことは、バツイチ女性との出会いの記事にまとめています。
夫を亡くした女性
数としては多くありませんが、再婚を望まない理由として、遺族年金などの制度の事情を抱えていることがあります。命日や法要といった動かせない日付もあります。詳しくは未亡人との出会い方の記事で、公的な制度をもとに整理しています。
自分のプロフィールで、年齢を強みにする
40代・50代の男性が若い世代と同じ土俵で勝負しようとすると、うまくいきません。この年代だからこそ出せるものを、プロフィールで素直に見せることが大切です。
婚姻歴と、求める関係を正直に書く
独身なのか、離婚しているのか。結婚を望んでいるのか、望んでいないのか。この二つをあいまいにしている男性を、同じ世代の女性は警戒します。先の数字のとおり、40代以上の女性には結婚を望まない人が多いので、「結婚にはこだわらない」と書いておくことは、むしろ安心材料になります。
生活のリズムを書く
平日の昼に会えるのか、週末だけなのか。仕事の忙しさや、家族の介護の有無など、会える時間を左右する事情は、この年代ほど大きくなります。先に書いておけば、相手は自分の予定と合うかをすぐに判断できます。
写真は、今の自分で
若い頃の写真や、加工の強い写真を使うと、会ったときに相手を失望させます。清潔感のある服装で、自然な表情の今の写真を使いましょう。落ち着いた雰囲気が伝わる写真は、同じ世代の女性にとって一番の安心材料です。趣味の場面や旅先の風景など、人柄が伝わる写真を一枚添えておくと、最初の話題にもなります。
最初のやり取りと、会い方
急がない、比べない
この年代の女性がやり取りで一番疲れるのは、会うことを急かされることと、若い女性と比べられることです。「いつ会える?」を繰り返すより、相手の話を最後まで聞き、相手のペースに合わせる方が、結果として早く会えます。
最初は昼に、短く
最初に会うのは、昼のお茶や食事で、一時間ほどが負担のない形です。夜の食事やお酒は、相手が「この人なら大丈夫」と思えるようになってからで遅くありません。仕事や家族の予定を抱えている人が多い年代なので、短い時間で切り上げる方が、次につながります。
場所は、知り合いに会いにくい所を
この年代は、地元に知り合いが多く、職場の人や子どもの友人の親に見られることを気にする人が少なくありません。お互いの生活圏から少し離れた街で会う提案をすると、相手は安心します。住んでいる地域ごとの会い方は地域別の出会い方ガイドにまとめています。
年下の女性と会いたいとき
40代・50代の男性の中には、年下の女性との出会いを望む人もいます。落ち着きや経済的な余裕に惹かれる年下の女性がいるのは事実ですが、年の差があるほど、相手の生活や価値観を知る努力が必要になります。自分の世代の話ばかりをしない、相手の話題を知ろうとする、というだけでも印象は大きく変わります。
一方で、年の差のある出会いには、金銭を目的とした関係に誘導されるリスクもあります。会う前からお金の話が出る場合は、その時点でやり取りをやめましょう。こうした相手の特徴はサクラ・業者の見分け方で一つずつ挙げています。
40代と50代では、事情が少し違う
ひとまとめに語られがちな40代と50代ですが、生活の中身は同じではありません。相手の年代によって、会いやすい時間や話題も変わってきます。
40代:仕事と子育ての真ん中
40代は、仕事では責任が重くなり、子どもがいる人は受験や部活などで一番手がかかる時期です。自由に使える時間が少なく、会えるのは平日の昼の短い時間や、子どもの予定が入っていない週末の数時間に限られることが多いでしょう。やり取りの返事が遅れても、それは気持ちが冷めたからとは限りません。
50代:子どもの独立と、親の介護
50代になると、子どもが独立して時間ができる人がいる一方で、親の介護が本格的に始まる人もいます。体の変化を感じ始める年代でもあり、健康や老後の話題が自然に出てきます。自由になった時間を誰と過ごすかを考え始める時期でもあるので、落ち着いた関係を望む人との出会いが生まれやすい年代です。
やり取りで話題にしやすいこと
最初のやり取りで何を話せばいいか迷う人も多いはずです。この年代の相手とは、次のような話題が入りやすく、相手のことも自然に知ることができます。
- 休日の過ごし方:一人で過ごす時間の使い方は、相手の生活のリズムを知る手がかりになる。
- 住んでいる地域のお店や場所:会う場所の相談につながりやすい。
- 最近始めたことや、続けている趣味:年齢を重ねてから始めたことには、その人らしさが出る。
- 食べ物の好み:最初に会う店を選ぶときの材料になる。
反対に、前の結婚や恋愛のこと、収入や資産、家族の事情は、相手から話してくれるまで聞かないのが基本です。この年代の女性は、条件で値踏みされることに疲れている人が多く、そこを聞かれない相手には安心して話せるようになります。
この年代が相手に求めているもの
内閣府の同じ調査では、独身者に結婚したい理由も尋ねています。40〜60代では、男女とも「好きな人と一緒に生活がしたいから」が約5割で最も多く、続いて「家族を持ちたいから」「精神的な安らぎの場を持ちたいから」が約2割でした。
結婚を望むかどうかは別にしても、この年代が相手に求めているものの中心には「安らぎ」があることが分かります。結婚を前提にしない関係であっても、会うたびに相手が気を張らずにいられるかどうかが、関係が続くかどうかを左右します。会話の中で相手を評価したり、自分の自慢話をしたりするより、相手がほっとできる時間を作ることを意識しましょう。
また、同じ調査では「配偶者(事実婚・内縁)がいる」と答えた人は男女とも1〜3%にとどまっていました。籍を入れない形の関係は、まだ少数派です。だからこそ、結婚を前提にしない関係を望むことは、最初にはっきり伝えておかないと、相手との間でずれが生まれやすくなります。
介護と仕事を抱えている人が多い
40代・50代は、親の介護が始まる年代でもあります。白書によると、介護をしている男性の有業率は45〜49歳で88.0%と最も高く、多くの人が働きながら介護を担っています。女性も同じように、仕事と介護、あるいは子育ての最後の時期を同時に抱えていることが少なくありません。
そうした相手とは、会う約束が直前で変わることがよくあります。約束が流れても責めない、次の日を相手に選んでもらう、連絡が途切れてもしばらく待つ。この年代の出会いでは、こうした余裕そのものが相手にとっての魅力になります。自分自身が介護を抱えている場合も、それをプロフィールや早い段階のやり取りで伝えておくと、相手は事情を分かったうえで付き合えます。
関係を長く続けるために
40代・50代の大人の関係は、若い頃よりもゆっくりと、長く続くことが多いものです。月に一度か二度、決まった形で会う関係が、お互いの生活に無理なくなじんでいきます。
長く続けるうえで大切なのは、相手の生活に踏み込みすぎないことです。家族や仕事の事情を根掘り葉掘り聞かない、会う頻度を一方的に増やそうとしない、相手の予定を優先する。こうした距離の取り方ができる相手は、この年代の女性にとって得がたい存在です。長く続く関係の距離感については長続きする距離感の記事でも詳しく書いています。
体の関係についても、この年代ならではの気遣いがあります。体調や体の変化を気にしている人は男女ともに多いので、相手のペースを尊重し、無理をさせないことが何より大切です。お互いに話しやすい雰囲気を作っておけば、関係はより深く、長く続いていきます。
会う頻度は、相手に決めてもらう
関係が始まると、もっと会いたいと感じるのは自然なことです。ただ、この年代の相手は、仕事や家族、介護の予定の中から時間を作っています。こちらの気持ちだけで会う回数を増やそうとすると、相手は負担を感じて離れていきます。「次はいつがいい?」と相手に選んでもらい、相手の都合に合わせる。この一手間を惜しまない人が、結局は長く関係を続けています。
お金の感覚は、最初にすり合わせる
40代・50代になると、収入や生活の水準に人によって大きな差が出てきます。最初に会う店で見栄を張って高い店を選ぶと、相手は次から気後れしてしまいます。反対に、何でも割り勘にしようとすると、相手によっては冷たい印象を与えることもあります。
無理のない店を選び、支払いは最初のうちはこちらが少し多めに持つ、というくらいがちょうどいい距離です。何度か会ううちに、お互いの感覚が分かってきたら、それに合わせて変えていけば構いません。お金の話で相手を試すようなことはせず、どちらかが無理をしない関係を続けることが、長く付き合うための土台になります。
自分の過去を、どう話すか
この年代の男性の多くは、離婚や長い恋愛の終わりなど、何かしらの過去を持っています。相手に聞かれたとき、どこまで話すかは迷うところです。
基本は、聞かれたことに短く正直に答え、相手や前の相手を悪く言わないことです。前の妻や恋人への不満を長々と話すと、相手は「自分も同じように言われるのでは」と身構えます。過去から学んだこと、今どんな関係を望んでいるのかを添えて話せば、過去はむしろ、落ち着いた大人であることの裏づけになります。
40代・50代で相手が見つかった人の声
※以下は、40代・50代で出会いを探した人からよく聞かれる声を、傾向が伝わるように編集部で再構成したものです。特定の個人の投稿ではありません。
婚活アプリでは、結婚の時期ばかり聞かれて疲れていた。「結婚にはこだわらない」とプロフィールに書いたら、同じ考えの同年代の女性から声がかかった。
離婚してから数年、誰とも話さない日が続いていた。最初は昼にお茶をするだけの関係から始めて、今は月に二回会っている。話し相手ができただけで生活が変わった。
若い頃の写真を使っていたときは返事が来なかった。今の写真に変えたら、会ったときに「写真のとおりで安心した」と言われた。
平日休みなのを書いておいたら、同じく平日休みの女性と知り合えた。お互い週末は家族の用事があるので、平日の昼に会うのがちょうどいい。
子どもが独立して、ひとりの時間が急に増えた。結婚はもう考えていないと最初に伝えたら、それでいいと言ってくれる人がいて、気が楽になった。
前の結婚のことを一度も聞いてこなかったのが信用できた理由。自分から話したときも、最後まで黙って聞いてくれた。
年齢は、目的の合う相手を見つける手がかりになる
40代・50代の出会いは、若い頃と同じやり方では進みません。けれど、国の数字が示すとおり、同じ世代にはひとりでいる人が大勢いて、結婚という形にこだわらない人も少なくありません。自分が求める関係をはっきりさせ、同じ目的の人が集まる場で、急がずに相手のペースを尊重する。それが、この年代の出会いで一番確かなやり方です。
若い頃のように勢いで進む出会いではなくても、時間をかけて築いた関係は、そのぶん穏やかに長く続きます。年齢を重ねたからこそ選べる相手と、選べる関係の形があります。焦らず、自分と相手の生活を大切にしながら、一歩ずつ進めていきましょう。


