タバコを吸う人・吸わない人の出会い|喫煙率15.7%と加熱式4割、店とホテルの選び方

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2020年4月1日に改正健康増進法が全面的に施行されてから、飲食店は原則として屋内禁煙になりました。それまで当たり前だった「食事のあとに席で一服」は、多くの店でできなくなっています。たばこを吸う人と吸わない人が初めて会うとき、この変化は思っている以上に効いてきます。店選び、会う時間の長さ、二軒目の行き先、その先の場所まで、たばこが一本入るかどうかで段取りが変わるからです。

この記事では、厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査」の結果をもとに、今どのくらいの人がたばこを吸っているのか、紙巻と加熱式がどう分かれているのかを見たうえで、吸う人と吸わない人が気持ちよく会うための考え方をまとめました。吸う側にも、吸わない側にも、知っておくと役に立つことを中心にしています。

たばこを吸う人は、20歳以上の6人に1人

令和5年国民健康・栄養調査によると、たばこを習慣的に吸っている人の割合は、20歳以上で15.7%でした。男性は25.6%、女性は6.9%です。ここでいう「習慣的に吸っている人」とは、たばこを「毎日吸っている」か「時々吸う日がある」と答えた人のことです。

10年あまり前と比べると、その割合ははっきり下がっています。平成23年の調査では、男性32.4%、女性9.7%でした。男女とも、この10年間で有意に減ったと報告されています。男性の4人に1人、女性の14人に1人ほどが吸っている、というのが今の姿です。

年ごとの動きを細かく見ると、まっすぐ下がってきたわけではありません。男性は平成24年に34.1%まで上がったあと、令和元年に27.1%、令和4年に24.8%と下がり、令和5年は25.6%でした。女性も令和4年の6.2%から、令和5年は6.9%になっています。令和2年と3年は調査が中止されているため、その間の動きは分かりません。大きな流れとしては減っているものの、ここ数年は下げ止まりに近い形です。吸う人がこれからもすぐにいなくなるわけではない、ということは、出会いの場でも前提にしておいてよいでしょう。

出会いの場で考えると、男性が相手を探すとき、相手の女性がたばこを吸う確率はそれほど高くありません。反対に、女性から見れば、相手の男性が吸う人であることは珍しくない、ということになります。吸わない女性と吸う男性が知り合う場面は、数字の上でもごく普通に起こります。だからこそ、どちらの立場の人も、たばこの話を避けずに早めに出しておくことが大切です。

年代で見ると、40代の男性と50代の女性がいちばん多い

同じ調査で年代ごとの割合を見ると、男女でかなり違う形になっています。

年代 男性 女性
20代 20.6% 5.2%
30代 29.9% 8.7%
40代 33.4% 10.1%
50代 31.5% 11.7%
60代 28.5% 7.1%
70歳以上 16.2% 2.3%
20歳以上の総数 25.6% 6.9%

男性は40代が33.4%でいちばん高く、50代の31.5%と合わせて、40〜50代の男性では3割を超えています。20代の男性は20.6%で、40代より13ポイント低くなっています。女性は50代の11.7%がいちばん高く、40代の10.1%がそれに続きます。20代の女性は5.2%で、20人に1人ほどです。

年の離れた相手と会うときには、この差を頭に入れておくと話がかみ合いやすくなります。たとえば、40代の男性が20代や30代の女性と会う場合、自分は吸っていても、相手が吸わない可能性はかなり高い組み合わせです。反対に、40〜50代どうしの出会いでは、どちらか、あるいは両方が吸う人であることは少しも珍しくありません。

年代の組み合わせで、たばこの話は変わる

年代ごとの割合を、出会いの組み合わせに当てはめてみると、どんな場面が多くなるかが見えてきます。

20〜30代どうし:吸わない人どうしが多い

20代の女性で吸う人は5.2%、30代でも8.7%です。男性も20代は20.6%と、ほかの年代より低くなっています。この年代どうしの出会いでは、二人とも吸わない組み合わせがいちばん多く、たばこが話題にのぼること自体が少ないはずです。そのぶん、吸う人が相手の前で何気なく吸うと、目立ちやすい年代でもあります。若い相手と会うときに吸う人は、最初は吸わないで過ごすくらいの気持ちでいると安心です。

40〜50代どうし:どちらかが吸うことは珍しくない

40代の男性は33.4%、50代の男性は31.5%が吸っていて、女性も50代は11.7%と、女性の中ではいちばん高い年代です。この年代どうしなら、どちらかが吸う人である組み合わせはごく普通にあります。お互いに吸うと分かれば、喫煙できる店や部屋を選ぶだけで話は早く済みます。片方だけが吸う場合も、長く生きてきたぶん、相手の習慣を受け止める余裕がある人が多い年代です。最初に伝え合っておけば、たばこが原因でこじれることは少ないでしょう。

年の差がある二人:吸う年上と、吸わない年下

いちばん気をつけたいのが、年上の男性と年下の女性という組み合わせです。40代の男性の3人に1人が吸っている一方で、20代や30代の女性で吸う人は1割に届きません。年上の側が吸う人である可能性は高く、年下の側が吸わない可能性も高い、という組み合わせです。年上の側が、相手が吸わないことを前提に店や部屋を選んでおくと、それだけで相手の安心につながります。

吸う人の4割は加熱式。女性では加熱式だけの人が35%

「たばこを吸う」といっても、今はその中身が一つではありません。調査によると、習慣的に吸っている人のうち、紙巻たばこを使っている人は男性69.7%、女性63.2%、加熱式たばこを使っている人は男性38.5%、女性42.3%でした(複数回答)。

組み合わせで見ると、男性は「紙巻だけ」が60.5%、「加熱式だけ」が29.2%、「両方」が9.2%でした。女性は「紙巻だけ」が56.2%、「加熱式だけ」が35.3%、「両方」が7.0%です。女性は男性より、加熱式だけを使う人の割合が高くなっています。

吸わない人から見ると、紙巻と加熱式では、においの残り方や、どこで吸えるかがずいぶん違います。相手が「たばこを吸う」と言ったとき、それが紙巻なのか加熱式なのかを聞いておくだけで、会う店の選び方や、あとで気になる点の多くが見えてきます。吸う側も、プロフィールや最初のやり取りで「加熱式です」と書いておくと、吸わない相手が会うかどうかを判断しやすくなります。

やめたいと思っている人は、2割ほど

習慣的に吸っている人のうち、たばこをやめたいと思っている人は20.7%でした。男性は19.7%、女性は23.9%です。吸っている人の多くは、今のところやめるつもりはない、ということになります。相手に禁煙を求めるのは、気軽な大人の関係では負担が大きすぎます。吸うか吸わないかは、相手の生活の一部として受け止め、そのうえで会い方を工夫するほうが現実的です。

ただ、女性で吸っている人の4人に1人近くが、やめたいと思っていることも分かります。相手から「本当はやめたいんだけど」という話が出たときは、無理にやめさせようとするより、「会うときは吸わなくても平気な店にしようか」と、相手が吸わずに過ごせる時間を一緒に作るほうが喜ばれます。やめたいと思っている人にとって、たばこを吸わなくても居心地のよい相手は、それだけで会いたい相手になります。反対に、やめる気のない相手に禁煙を勧めると、それだけで会う気持ちを冷まされてしまうこともあります。相手がどちらの気持ちでいるのかを、言葉の端から読み取っておきたいところです。

吸わない人が煙を吸う場所は、路上がいちばん多い

同じ調査では、たばこを吸わない人が、この1か月に望まずにほかの人のたばこの煙を吸う機会があったかどうかも聞いています。場所別にいちばん多かったのは「路上」で25.5%、次が「職場」の17.0%でした。平成20年以降、どの場所でもその割合は有意に減っていると報告されています。

店の中が原則として禁煙になったぶん、煙に出会う場所は外に移っている、とも言えます。吸わない人にとって、吸う相手と歩いているときに、店の外や路上で吸われるのは気になるものです。吸う側は、相手の前では吸わない、吸うなら一言断って離れる、という小さな気づかいだけで、印象はずいぶん変わります。

店選びは、法律の決まりを知っておくと迷わない

改正健康増進法では、飲食店などの多くの施設が原則として屋内禁煙になりました。ただし、店の中に喫煙専用の部屋を設けることは認められています。紙巻たばこも吸える「喫煙専用室」は、飲食をしてはいけない部屋です。一方、加熱式たばこだけを吸える「加熱式たばこ専用喫煙室」では、飲食をしながら吸うことができます。

また、法律の施行前から営業していた小さな飲食店で、資本金などの条件を満たす店は、店の入り口に表示をすれば、店内で吸える形を続けられる経過的な扱いがあります。いずれの場合も、喫煙できる場所がある店は、入り口などにそのことを示す標識を掲げることになっています。20歳未満の人は、従業員も含めて、喫煙できる場所に入ることができません。

つまり、吸う人と吸わない人が会うなら、店に入る前に入り口の表示を見ることで、その店の扱いがだいたい分かります。吸わない人が煙を避けたいなら、完全に禁煙の店を選べば安心です。吸う人が一服したいなら、加熱式たばこを使う人なら専用室のある店、紙巻の人なら食事のあとに店の外や近くの喫煙所で吸う、という段取りになります。最初に会う店を決めるときに、「たばこは吸いますか」と一言聞いておけば、どちらにとっても居心地のよい店が選べます。

ホテルの部屋は、法律の原則禁煙の外にある

改正健康増進法の原則屋内禁煙は、ホテルや旅館の客室には及びません。客室は、人が寝泊まりする場所として扱われ、法律の規制の対象から外れているからです。そのため、部屋でたばこが吸えるかどうかは、それぞれのホテルの決まりによります。全室禁煙のところもあれば、喫煙できる部屋と禁煙の部屋を分けているところもあります。

吸わない人が、前の客が吸った部屋に入ると、においが気になることがあります。吸う人と吸わない人が一緒に過ごすなら、部屋を選べる場合は禁煙の部屋を選び、吸う人は部屋の外の喫煙所を使うか、加熱式なら相手に一言確かめてから吸う、というのが無難です。ホテルの選び方や使い方そのものは、ラブホテルの使い方にまとめています。

お酒と一緒になると、たばこの本数も増えやすい

たばこと同じく、会う場面で欠かせないのがお酒です。同じ調査によると、生活習慣病のリスクを高める量のお酒を飲んでいる人は、男性14.1%、女性9.5%でした。年代別では、男性は40代の23.6%、女性は50代の14.6%がいちばん高くなっています。たばこを吸う人がいちばん多い年代と、お酒を多く飲む人がいちばん多い年代が、男女ともほぼ重なっています。

年代ごとの数字には、もう一つ目を引く点があります。生活習慣病のリスクを高める量のお酒を飲んでいる人は、20代の男性では4.3%なのに対し、20代の女性では7.8%と、女性のほうが高くなっています。30代でも男性13.4%に対して女性10.7%と、差はそれほど大きくありません。若い世代の女性は、たばこはあまり吸わない一方で、お酒は男性と同じくらい、あるいはそれ以上に飲む人がいる、ということです。若い相手と会うときに「女性だからお酒は控えめだろう」と決めつけず、相手のペースに合わせて飲み方を相談するほうが、お互いに楽しめます。

お酒が入ると、吸う人は本数が増えやすく、吸わない人は煙への我慢がきかなくなりがちです。初めて会う日に長く飲み続けると、どちらにとっても気分のよい時間になりにくくなります。最初は一軒で短く切り上げ、二軒目に行くかどうかは、相手の様子を見ながら決めるくらいがちょうどよいでしょう。お酒が入ったときの同意の考え方については、同意と暴力について書いた記事も参考にしてください。

吸う・吸わないを最初の数通で伝え合える相手と

たばこのことは、会ってから知るより、やり取りの段階で聞いておくほうがずっと気楽です。リピアイとスグラブは、LINEで友だちに加えて身分証で年齢を確かめてから使う出会いのサービスで、相手の紹介文を読むのも、届いた文章を開くのも無料です。自分から送るときにだけメッセージ1通=30PTが減るので、会う前に「たばこは吸いますか」「加熱式ですか」といった確認を何往復か重ねても、無理のない範囲で進められます。はじめて登録したときに1,300円分(130PT)が無料で付くので、そこから試せます。

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車で会う日は、車の中のたばこを先に決めておく

地方に住む人どうしの出会いでは、車で迎えに行ったり、車で移動したりする場面が多くなります。改正健康増進法は、個人の車の中までは規制していません。だからこそ、車の中でたばこを吸うかどうかは、乗せる側と乗る側の話し合いで決めるしかありません。

吸わない人にとって、たばこを吸う人の車に乗るのは、店の中よりも逃げ場がなく、においも残りやすい場面です。吸う人の車は、本人が吸っていないときでも、シートや天井ににおいが染みついていることがあります。迎えに行く側が吸う人なら、「車の中では吸いません」と先に伝えておくだけで、乗る側の不安はずいぶん減ります。乗る側が吸う人なら、相手の車で吸ってよいかを必ず先に聞き、だめなら休憩のときに車の外で吸う、という形にしておくと角が立ちません。

反対に、二人とも吸う人であれば、車の中は気兼ねなく過ごせる場所にもなります。窓を開けるか、吸うのは停車中だけにするか、灰皿はどうするか。小さなことですが、最初の日に決めておくと、二回目からは何も言わなくても同じ段取りで会えるようになります。

においは、本人が思うより長く残る

吸わない人がたばこについていちばん気にするのは、煙そのものより、においであることが多いものです。髪や服、車の中、指先に残ったにおいは、吸う本人にはほとんど分かりません。会ったあとで相手の服ににおいが移ってしまうと、家族と暮らしている相手なら、帰ってから気まずい思いをさせることにもなります。

吸う側ができる工夫は、そう多くありません。会う直前には吸わない、車で迎えに行くなら車内では吸わない、においが残りにくい加熱式に切り替える日をつくる。どれも小さなことですが、吸わない相手にとっては、「自分のことを考えてくれている」と伝わる行動です。反対に、吸わない側も、相手が吸う人だと分かったうえで会うなら、会っている最中に何度もにおいを指摘するより、気になる場面だけ率直に伝えるほうが、関係は長続きします。

プロフィールと最初のやり取りに、一行入れておく

たばこのことは、会ってから知ると、それだけで次に会う気持ちが冷めてしまうことがあります。吸う人も吸わない人も、プロフィールか最初の数通のうちに、自分のことを一行で伝えておくのがいちばんの近道です。「たばこは吸いません」「加熱式を少し吸います」「お酒の席だけ吸います」。それだけで、相手は会うかどうか、どんな店で会うかを考えやすくなります。

聞き方にも少し工夫ができます。「たばこは吸いますか」と聞かれると、吸う人は責められているように感じることがあります。「お店を選ぶので、たばこは吸うか教えてください」と、理由を添えて聞けば、答えるほうも気楽です。吸うと答えた相手には、「じゃあ加熱式の吸える店にしましょうか」「外で吸える場所の近くにしますね」と返せば、それだけで話が前に進みます。

吸う人と吸わない人が、無理なく会い続けるために

たばこを吸う人は20歳以上の6人に1人まで減り、吸う人の4割は加熱式を使っています。店の中は原則として禁煙になり、煙に出会う場所は路上や店の外へ移りました。その一方で、40〜50代の男性の3割以上はいまも吸っていて、やめたいと思っている人は2割ほどです。吸う人と吸わない人が出会うことは、これからも少しも珍しいことではありません。

大事なのは、どちらかがどちらかに合わせきることではなく、最初に伝え合い、会う場所と時間で折り合いをつけることです。吸う側は相手の前と会う直前を避け、吸わない側は気になることを率直に、しかし責めずに伝える。店を選ぶときに入り口の表示を一度見る。それだけで、たばこは二人の関係を左右する大きな問題ではなくなります。吸うことも吸わないことも、その人の暮らし方の一つです。どちらであっても、相手の暮らし方を尊重しながら会える人こそ、長く付き合える相手だと言えるでしょう。

出典:厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査結果の概要」(第4章 飲酒・喫煙に関する状況)。改正健康増進法の内容は厚生労働省の公表資料にもとづきます。2026年11月6日に確認しました。本記事は20歳以上の成人を対象にしています。20歳未満の喫煙・飲酒は法律で禁じられています。