休みが合わない相手と会うには|有給は年12.1日・完全週休2日は65.5%、国の調査から考える会う日の作り方

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相手は土日が休み、自分は平日休み。あるいは、相手はシフトで休みが毎月変わる。出会いのサービスでやり取りが弾んでも、「じゃあ次の休みに」が一向に決まらないまま、話が立ち消えになることがあります。会えない理由が気持ちではなく、ただ休みの形の違いだけ、ということは決して珍しくありません。

この記事では、厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」の結果をもとに、いま働く人がどんな休み方をしているのかを確かめたうえで、休みが合わない相手とどう会う日を作るかをまとめました。有給休暇の使い方や、半日・時間単位の休みの使い方まで、具体的に見ていきます。

完全週休2日制の会社は、65.5%

令和7年就労条件総合調査は、従業員30人以上の民間の会社を対象に、労働時間や休日の制度を毎年調べている国の調査です。それによると、何らかの形で週休2日制をとっている会社は92.6%でした。ただし、毎週必ず2日休める「完全週休2日制」の会社は65.5%で、残りの27.1%は、月に何回か、隔週、などの形で週休2日の週がある会社です。週休1日、または1日半という会社も5.6%ありました。

働いている人の数で見ると、完全週休2日制で働いている人は73.3%でした。前の年の調査の65.2%から、8ポイントほど増えています。会社の規模が大きいほど完全週休2日制の割合は高く、従業員1,000人以上の会社では77.9%、30〜99人の会社では62.6%でした。

週休制の形(会社の割合) 令和7年調査 令和6年調査
完全週休2日制 65.5% 56.7%
完全ではない週休2日制(隔週・月何回など) 27.1% 34.2%
週休1日・1日半 5.6% 7.5%
何らかの週休3日制 0.9% 1.6%

この数字から分かるのは、働く人のおよそ4人に1人は、毎週2日休めるわけではない、ということです。小さな会社ほどその割合は高くなります。そのうえ、この調査は小売や飲食、医療・福祉のように、土日に休まない仕事も含めた平均です。相手の休みが自分と同じ形だと思い込まないことが、会う日を決める最初の一歩になります。完全週休2日制で働く人の割合は1年で8ポイント増えましたが、それでも4人に1人は、週によって休みの数が変わる働き方をしているのです。

働く人の半分は、シフトで労働時間が変わる

休みが合わない理由のもう一つが、働く時間の決まり方です。令和7年の調査では、週や月によって労働時間を変えられる「変形労働時間制」がある会社は60.2%でした。この制度で働いている人は50.5%で、1か月単位で時間が変わる人が23.5%、1年単位で変わる人が15.7%です。働く人のほぼ半分が、決まった曜日・決まった時間に働く形ではない、ということになります。

会社の規模が大きいほど、この制度の割合は高く、1,000人以上の会社では82.7%にのぼります。工場の交代勤務、病院や介護の夜勤、小売や飲食のシフト、季節で忙しさが変わる仕事などが当てはまります。相手がこうした働き方なら、毎週同じ曜日に会う約束はしにくい一方、翌月の勤務表が出たときに会う日を決める、という形がとりやすくなります。

フレックスや外回りの人は、昼の時間を作りやすい

出社と退社の時刻を自分で決められる「フレックスタイム制」がある会社は8.3%ですが、1,000人以上の会社では34.5%と、大きな会社ではかなり広がっています。また、外回りの営業などで労働時間をみなして扱う「事業場外みなし労働時間制」で働く人は10.5%でした。こうした働き方の相手は、平日の昼に少し時間を作れることがあります。休日が合わない相手でも、昼休みを長めにとって会う、早めに仕事を切り上げて夕方に会う、といった相談がしやすい相手です。

平日の夜に会える時間は、仕事によって違う

1日の決まった労働時間は、会社の平均で7時間49分、1週間では39時間24分でした。仕事ごとに見ると、週の労働時間がいちばん短いのは金融業・保険業の38時間12分、いちばん長いのは宿泊業・飲食サービス業の40時間2分です。数字の差は2時間ほどですが、飲食の仕事は夜が忙しい時間でもあるので、平日の夜に会うのは難しいことが多くなります。

反対に、銀行や役所に近い働き方の相手は、平日の夜に時間が取りやすい傾向があります。相手の仕事の種類が分かれば、会いやすい時間帯もだいたい見当がつきます。仕事の内容を細かく聞く必要はありませんが、「夜は空いていることが多いですか」「お休みの前の夜は遅くまで大丈夫ですか」と、時間のことだけ聞いておけば十分です。

終業から次の始業までの「間隔」を決めている会社も

仕事が終わってから次の日の始業まで、一定の時間を空けることを決める「勤務間インターバル制度」を取り入れている会社は6.9%で、空ける時間は平均10時間51分でした。まだ少数ですが、夜遅くまで働いた次の日は始業を遅らせる、という会社も出てきています。相手が夜遅い勤務の翌日は、朝ではなく昼過ぎから会う、といった気づかいができると、相手の負担は軽くなります。

1年の休みは、平均116.6日

同じ調査で、1年間の休日の合計を見ると、働く人1人あたりの平均は116.6日でした。会社ごとの平均では112.4日で、どちらも昭和60年以降でいちばん多くなっています。ただし、会社の規模による差は小さくありません。1,000人以上の会社では平均117.7日、30〜99人の会社では111.2日でした。

年間の休日が120日以上ある会社は39.3%、100日に届かない会社も11.1%ありました。同じ「会社員」でも、年に休める日数が20日以上違うことがある、ということです。休みの多い人が、休みの少ない人の都合に合わせるほうが、結果として会える回数は増えます。自分のほうが休みが多いと感じたら、相手の休みに合わせる側に回るのも一つの考え方です。

年間の休日が120日を超える会社は、土日と祝日、それに夏休みや年末年始の休みがそろっている会社です。110日を下回る会社では、土曜日に出勤する週があったり、祝日が休みでなかったりします。相手に「祝日はお休みですか」と聞いてみると、年間の休みの多さがだいたい分かります。祝日が休みでない相手とは、祝日を会う日の候補から外しておくほうが、行き違いが起きません。

週休3日制を取り入れている会社は0.9%と、まだごく一部です。前の年の1.6%からはむしろ減っていて、週に3日休める相手と出会うことは、今のところ珍しいと考えておいてよいでしょう。

有給休暇は、平均12.1日取れている

会う日を作るうえで、いちばん頼りになるのが年次有給休暇です。令和7年の調査によると、令和6年の1年間に会社が与えた有給休暇は、働く人1人あたり平均18.1日でした。そのうち実際に取った日数は12.1日で、取得率は66.9%です。どちらも、昭和59年以降でいちばん高い数字になりました。

法律の後押しもあります。2019年4月からは、年に10日以上の有給休暇がある人について、会社は年に5日は必ず取らせなければならないことになりました。有給休暇を取ること自体が、以前よりずっと当たり前になっています。平日に休みを1日取って、休みの合わない相手と会う。それは、今の働き方の中ではごく普通の休みの使い方です。

仕事によって、取りやすさは大きく違う

ただし、有給休暇の取りやすさは仕事によってかなり違います。取得率がいちばん高かったのは電気・ガス・熱供給・水道業の75.2%で、製造業と金融業・保険業も72.8%でした。反対に、いちばん低かったのは宿泊業・飲食サービス業の50.7%で、卸売業・小売業も59.9%、建設業は60.7%、教育・学習支援業は60.5%にとどまっています。

仕事(産業) 有給の取得率
電気・ガス・熱供給・水道業 75.2%
製造業 72.8%
金融業・保険業 72.8%
医療・福祉 68.4%
全体 66.9%
建設業 60.7%
教育・学習支援業 60.5%
卸売業・小売業 59.9%
宿泊業・飲食サービス業 50.7%

飲食店や小売店で働く相手は、土日に休みにくいうえ、有給休暇も取りにくい傾向があります。そうした相手と会うなら、相手に休みを取ってもらうより、相手の決まった休みの日に、自分が有給休暇を合わせるほうが現実的です。工場や金融の仕事の人は有給を取りやすいので、相手に平日の休みを取ってもらう相談もしやすいでしょう。

会社の規模によっても、取りやすさは少し違います。1,000人以上の会社では、与えられる日数が平均18.5日、取得率が69.0%でした。30〜99人の会社では、与えられる日数が17.4日、取得率が64.9%です。小さな会社で働く人ほど、休みを取ることに気を使う場面も多いかもしれません。相手が小さな会社で働いているなら、有給を取ってもらうより、こちらが合わせる側に回るほうが、相手は気が楽です。

会社が決めた「計画的な休み」も使える

調査では、会社があらかじめ日にちを決めて有給休暇を取らせる「計画的付与」の制度がある会社が40.8%でした。日数は「5〜6日」がいちばん多く、制度のある会社の71.6%を占めています。お盆の前後や年末年始、ゴールデンウィークの間の平日などを、会社全体の休みにしている会社が多いと考えられます。

こうした計画的な休みは、前もって日にちが分かっているのが利点です。相手の会社にこの制度があれば、その日を相手と会う日の候補にできます。夏季休暇がある会社は41.5%、リフレッシュ休暇がある会社は15.4%でした。相手の会社にどんな休みがあるかを早めに聞いておくと、少し先の会う予定を立てやすくなります。

長い休みがあるかどうかは、会社によって大きく違う

有給休暇とは別に、会社が独自に決めている「特別休暇」の制度がある会社は60.3%でした。種類別に見ると、夏季休暇が41.5%、病気休暇が28.4%、リフレッシュ休暇が15.4%、ボランティア休暇が7.3%、教育訓練のための休暇が5.4%です。これらとは別に、1週間以上の長い休暇の制度がある会社も16.7%ありました。

こうした休みも、会社の規模で差がはっきり出ます。特別休暇の制度がある会社は、1,000人以上では75.0%、30〜99人では57.3%でした。リフレッシュ休暇に限ると、1,000人以上の会社では44.4%にのぼる一方、30〜99人の会社では10.4%にとどまります。大きな会社で働く相手なら、年に一度まとまった休みが取れることもあるので、少し遠出をして会う、といった計画も立てやすくなります。

反対に、小さな会社や飲食・小売の仕事の相手には、長い休みはあまり期待できません。そうした相手とは、まとまった休みを待つより、決まった休みの日や仕事の前後に、短く会う回数を重ねるほうが関係は続きやすいでしょう。相手の会社の大きさを細かく聞く必要はありませんが、「夏休みや長いお休みはありますか」と聞いておくと、先の予定を考える手がかりになります。

休みの形を、プロフィールと最初の数通で伝え合う

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休みが合わない相手と、会う日を作る五つの方法

1. どちらかが有給休暇を1日合わせる

いちばん確実なのは、休みを取りやすいほうが、相手の休みの日に有給休暇を1日取る方法です。平均で年に12日取れているのですから、そのうち1日を相手と会う日に使うのは、無理のない使い方です。平日の昼は、店も道もすいていて、土日より落ち着いて会えるという良さもあります。

有給休暇を使うときは、会う日の少なくとも2〜3週間前には相手と日にちを決めておくと安心です。会社によっては、休みの申請を前もって出す決まりがあるからです。直前に「明日休みが取れた」と誘うより、先に日にちを決めて、それに合わせて休みを申請するほうが、相手も予定を空けやすくなります。休みを取った日に相手の都合が悪くなったときに備えて、別の日の候補も一つ決めておくと、せっかくの休みが無駄になりません。

2. 半日休み・時間単位の休みを使う

有給休暇は、会社によっては半日単位や時間単位で取れます。時間単位の有給休暇は、労使協定があれば年に5日分まで取れる仕組みです。午後だけ休んで夕方から会う、仕事を少し早く切り上げて夜に会う、といった使い方ができれば、丸1日の休みを取らなくても会う時間を作れます。自分の会社でどの単位で取れるかは、就業規則で確かめておきましょう。

3. 仕事の前後の短い時間で会う

休みが合わなくても、平日の夜や、相手の出勤前の時間なら合うことがあります。1時間だけ食事をする、仕事帰りに駅の近くで少し話す、といった短い会い方を重ねるのも一つの方法です。会う時間が短いぶん、次に会う約束もしやすくなります。お互いの職場の中間の駅を決めておけば、仕事帰りに寄る形でも、移動の負担はどちらにも偏りません。

4. 少し先の休みを、早めに押さえる

シフトで休みが決まる相手は、翌月の休みが分かる時期がだいたい決まっています。「来月のシフトが出たら、休みを教えて」と先に伝えておけば、相手は休みの日を知らせやすくなります。計画的に休みを取る会社なら、お盆や年末年始、連休の間の平日なども候補になります。

5. 連休の前後の平日を狙う

土日休みの人が多い会社でも、ゴールデンウィークやお盆、年末年始の前後には、有給休暇を足して長めに休む人が少なくありません。平日休みの相手からすると、その時期は自分の休みとカレンダーの休みが重なりやすい時期でもあります。連休の前の金曜日の夜や、連休明けの月曜日など、どちらかが休みを1日足せば会える日がないか、早めに相談しておくと会える日が増えます。

休みの話は、最初のやり取りで聞いておく

休みの形は、会ってから知ると調整に手間がかかります。プロフィールに自分の休みの曜日や、シフトかどうかを書いておくと、同じような休み方の相手から声がかかりやすくなります。相手に聞くときは、「お休みは何曜日が多いですか」と聞くより、「土日休みですか、それとも平日休みですか」と二つから選んでもらうほうが、相手は答えやすくなります。

休みが合わないと分かっても、それだけで諦める必要はありません。どちらが合わせやすいか、どの時間なら会えるかを一緒に考えられる相手なら、会う回数はかえって安定します。反対に、何度聞いても休みの話をはぐらかされる場合は、会う気持ちがそれほど強くないのかもしれません。会う時間の作り方は、忙しくて会う時間がない大人へでも、生活時間の統計から書いています。

休みの聞き方にも、線引きがある

休みの形を聞くのは大事ですが、聞き方には気をつけたいところです。勤め先の名前や、職場の場所、毎日の出勤と退勤の時刻まで細かく聞くと、相手は自分の生活をのぞかれているように感じます。知りたいのは「いつなら会えるか」だけなので、曜日と時間帯が分かれば十分です。

自分の休みを伝えるときも同じです。勤務先が分かるような書き方は避け、「平日休みが多い」「月に一度は土日に休める」くらいの言い方にしておくと安心です。相手が信頼できると感じてから、少しずつ詳しく伝えていけば構いません。休みの話は、会う日を決めるための話であって、相手を詮索するための話ではない、という線を保っておくと、お互いに気持ちよくやり取りが続きます。

休みを合わせることは、相手を大事にすること

働く人の4人に1人は毎週2日休めるわけではなく、年間の休日は会社によって20日以上違います。有給休暇は平均12.1日取れるようになりましたが、飲食や小売の仕事の人は取りにくいままです。休みの形がそろっている相手と出会えるほうが珍しい、と考えておくくらいでちょうどよいのかもしれません。

だからこそ、どちらかが休みを合わせることには意味があります。有給休暇を1日使って会いに行く、相手の短い空き時間に合わせて駅まで出向く。そうした小さな手間は、言葉にしなくても相手にきちんと伝わります。休みの違いを理由に会えないと嘆くより、どう合わせるかを一緒に考えられる相手と、無理のない間隔で、長く会い続けられる関係を目指してみてください。

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査 結果の概況」(労働時間制度・週休制・年間休日総数・年次有給休暇・計画的付与制度・特別休暇制度)。対象は常用労働者30人以上の民営企業。2026年11月7日に確認しました。有給休暇の年5日の取得義務・時間単位の年休は労働基準法の定めによります。本記事は18歳以上の成人を対象にしています。