「50代を過ぎて始める再婚活。同世代の相手を安心して探せるマッチングアプリを探しています。」マッチングアプリ「ひととき」の公式サイトには、こんな利用者の姿が並んでいます。ほかにも、初めてマッチングアプリを使う人、「いい年齢のおじさん」で楽しいひとときを過ごしたい人、婚活の前にまず恋活や遊び友達から探したい人。恋活、婚活、再婚活から遊びや趣味の相手まで、大人の幅広い出会いを受け止める、というのがこのアプリの打ち出し方です。
この記事では、ひとときの評判を、公式サイトに公開されている特定商取引法に基づく表記、利用規約、プライバシーポリシーと、運営会社の公的な記録から確かめます。そして、書いている途中で、使う前に必ず知っておいてほしいことが一つ見つかりました。公式サイトの「今すぐアプリを無料ダウンロード」のボタンの先にある Google Play のページが、2026年10月16日に開いたところ「Not Found(見つかりません)」と表示されたことです。サクラがいるかどうかを外から断定することはできません。ここでは、確かめられることだけを順に整理します。
ダウンロードの先が「見つかりません」
ひとときの公式サイト(ho.hitotoki.link)には、アプリを手に入れる入口が Google Play へのリンクしかありません。iPhone向けの App Store へのリンクは、トップページには置かれていません。そのGoogle Playのページ(アプリのID は link.hitotoki)を、2026年10月16日に日本語と英語の両方の表示で開いたところ、どちらも「Not Found」の画面になりました。
Google Play のページが見つからない理由は、外からは分かりません。アプリの公開が止められた場合もあれば、運営の側で一時的に取り下げた場合、地域や端末によって表示が変わる場合もあります。ただ、少なくともこの日の時点で、公式サイトのボタンからは、新しくアプリを手に入れることができない状態でした。
この点が大事なのは、ひとときの支払いの方法が「Google公式課金」だけだからです。特定商取引法の表記にも、利用規約の第9条にも、ポイントの購入は Google 公式課金によって決済すると書かれています。アプリのページが Google Play に見当たらない状態で、すでにアプリを入れている人がポイントを買えるのか、買ったポイントがどう扱われるのかは、公式の文書からは分かりません。これから登録を考えている人は、まずアプリが手に入るかどうか、手に入ったとしてポイントの購入ができるかどうかを、問い合わせの窓口で確かめてから進めるのが安全です。
運営会社は、名前を二度変えている
特定商取引法の表記によると、ひとときを運営しているのは株式会社サンライズで、所在地は東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F、運営担当者は山田幸一とされています。連絡先は support@hitotoki.link のメールと、03で始まる電話番号(10時〜18時)です。インターネット異性紹介事業の届出は済んでいるとされ、登録番号は「30230073-000」と書かれています。
国税庁の法人番号公表サイトで調べると、この住所と一致する株式会社サンライズ(法人番号8011601020642)が見つかります。法人番号の指定は平成28年1月21日です。この会社は、公表されてからこれまでに、商号を二度変えています。最初の名前は株式会社ジールで、平成29年11月にトラスト・キャピタル・パートナーズ株式会社に、令和2年8月に株式会社サンライズになりました。本店も、練馬区、千代田区飯田橋、中野区を経て、令和2年8月に今の浜松町に移っています。
会社が名前や本店を変えることは、それ自体は珍しいことではありません。ただ、アプリの運営会社を自分で確かめたいときは、今の名前だけで検索すると、過去の名前で書かれた情報を見落とすことがあります。法人番号は名前が変わっても同じなので、番号で調べると、その会社の移り変わりをまとめて追えます。ひとときの運営会社なら、ジールやトラスト・キャピタル・パートナーズという古い名前でも、同じ会社の情報として読むことができます。
| アプリ名 | ひととき(Android向け・アプリID link.hitotoki) |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社サンライズ(法人番号8011601020642) |
| 所在地 | 東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F |
| 旧商号 | 株式会社ジール → トラスト・キャピタル・パートナーズ株式会社 → 株式会社サンライズ(令和2年8月) |
| 異性紹介事業の届出 | 登録番号 30230073-000(表記のまま) |
| 公式サイトのドメイン | hitotoki.link(2023年12月5日登録) |
| 支払い | Google公式課金のみ・前払い・返金なし |
公式サイトのドメイン hitotoki.link は、登録の記録(RDAP)によると2023年12月5日に登録されています。プライバシーポリシーの末尾には「令和5年12月18日(制定)」とあり、サービスは2023年の終わりに始まったと見られます。
トップページの言葉と、規約の言葉
トップページは「恋も遊びも『ひととき』で」とうたい、恋活、婚活、再婚活、遊びや趣味のパートナー探しを並べています。一方で、利用規約の第3条は、このアプリを「ソーシャルネットワークサービス」とし、その目的を「インターネット上で、個人同士がお互いの趣味・体験に関わる情報を交換すること」と書いています。トップページが出会いの相手探しを前面に出しているのに対して、規約は趣味や体験の情報交換の場として定義している、ということです。
この書き分けは、出会いのサービスの規約ではときどき見られるものです。ただ、使う側としては、規約の上でこのアプリが何を約束しているのかを知っておくことが大切です。規約が約束しているのは、ユーザーどうしが任意でプロフィールを作り、交流するための場を用意することまでで、出会いが実現することや、相手の情報が正しいことまでは約束していません。
料金は、1通22POINT
特定商取引法の表記にある「消費POINT一覧」では、トークの送信、トークの中での画像の送信、トークの中の画像の閲覧、定型文の送信、「ひとときボード」への投稿が、どれも22POINTです。プロフィールの画像を見るのは2POINTです。画像の閲覧は「開封の都度消費」とされていて、同じ画像でも開くたびにポイントが減ります。表には「利用状況による変更あり」とも添えられています。
ポイントは、90POINTから2,000POINTまで、6つの単位で売られています。いちばん小さい90POINTでは、22POINTの送信が4回できて、2POINTが残ります。送ったメッセージの数だけでなく、相手のプロフィールの写真を見るたびに2POINT、届いた画像を開くたびに22POINTが減るので、何に使ったのかを意識していないと、思ったより早く残りが少なくなります。
利用規約の第3条には、運営からのお知らせやアンケートが、メッセージの機能を通じて届くことがあり、その場合も「通常の利用料金をご負担いただく」と書かれています。運営からのメッセージを開いたり返したりするときにもポイントがかかることがある、という意味に読めるので、気になる人は、どの操作でポイントが減るのかを、アプリの中のヘルプで確かめておくと安心です。
期限は6か月、そしてログインしないと権利がなくなる
買ったポイントの有効期限は、利用規約の第9条で、購入日から6か月以内とされています。これに加えて、第8条には、もう一つ大事な決まりがあります。6か月以上ログインがないと、ユーザーは一切の権利を放棄することに同意したものとされ、消えたアカウントの情報や、購入した料金の返還には応じない、という定めです。
つまり、ポイントを残したまましばらくアプリを開かないでいると、期限が来る前でも、ログインしない期間が6か月を超えた時点で、アカウントごと失う可能性があります。今のように Google Play のページが見つからない状態で、端末を買い替えたりアプリを消したりすると、もう一度入れ直してログインすることができず、そのまま6か月が過ぎてしまうことも考えられます。ポイントが残っている人は、早めに問い合わせて、扱いを確かめておくことをすすめます。
メッセージは2週間で消える
利用規約の第6条には、「システム負荷軽減と個人情報保護の為、2週間を過ぎたメッセージは自動的に削除されます」とあります。さらに、運営には投稿の保存義務がなく、必要な情報はユーザーが自分で保存すること、とされています。
2週間で消えるということは、相手とのやりとりの記録が、手元にしか残らないということです。何かトラブルがあって運営に相談するとき、証拠になる画面は、自分でスクリーンショットなどで残しておく必要があります。同じ条文には、ユーザーどうしのメッセージは運営が管理する電子掲示板を通じて提供され、運営がその内容を検閲し、変更や削除ができることに同意する、とも書かれています。
通報とブロックは、自分でするのが前提
第7条では、規約に違反する相手を見つけたら、通報ボタンで報告することが「義務」とされています。ブロックが必要なときは、ユーザー自身がブロックボタンで行うこととされ、通報やブロックを使わずに発展したユーザーどうしのトラブルは、基本的に当事者どうしで解決し、自分で責任を負うと書かれています。
第11条の免責では、プロフィールや投稿の閲覧や監視の義務を負わず、その完全性や正確性に責任を持たない、とされています。トップページには「24時間365日のパトロール体制で不正ユーザーの監視を行っております」と書かれていますが、規約の上では、監視は運営の義務ではない、という位置づけです。トップページの言葉は運営の取り組みの説明として受け取り、相手を見きわめるのは自分の役目だと考えておくのが現実的です。
禁止事項を定めた第4条には、「金銭のやり取りをする行為」がはっきり入っています。トップページの下にも、金銭のやりとりを前提とした出会いを推奨するサービスではない、と書かれています。会う前にお金を送ってほしい、援助してほしい、といった話が出たら、それは規約に反する行為なので、応じずに通報してください。
利用が止められるとき、規約が変わるとき
第8条では、同じ人が複数のアカウントを持っていたり、本人確認の書類を偽って登録したりしたことが分かった場合は、すぐに利用を止めるとされています。アカウントを人に譲ったり共有したりした場合は、いったん利用を止めたうえで、本人確認の書類を出してもらうか、完全に利用を止めるとしています。規約違反で利用を止められた場合、買ったポイントの料金は返ってきません。
規約そのものが変わるときの決まりは、第10条にあります。法令が変わったとき、ユーザーの利益になるとき、合理的な理由があるときに、効力が生じる時期を決めて、アプリの中に載せることで規約を変えられるとしています。変更の効力が生じてから一定の期間を過ぎても使い続けた場合は、変更に同意したものとみなされます。アプリを入れたまま使い続けている人は、アプリの中のお知らせにも目を通しておくと、知らないうちに決まりが変わっていた、ということを避けられます。
年齢確認と、集められる情報
利用規約の第2条で、利用できるのは高校生を除く18歳以上の人とされ、トップページでは、利用には運転免許証やパスポートなどの公的な身分証明書の提出が必要だと案内されています。第5条では、プロフィールの情報と年齢確認の書類をまとめて「個人情報」とし、その使い道を、端末を変えるときのデータの引き継ぎと、18歳未満の登録を防ぐため、としています。
第1条には、「サービスを一部利用する際に公的な本人確認書類を提出」すると書かれています。登録した直後から全部の機能が使えるのではなく、相手とのやりとりなど一部の機能を使う段階で、身分証の提出を求められる形だと読めます。身分証の画像を送る前に、どの機能から提出が必要になるのかを、アプリの中の案内で確かめておくと、手続きで戸惑いません。
第11条の免責には、このアプリを使うことが、利用者に当てはまる法令や規則に反しないかどうかは、利用者が自分の責任で調べる、とも書かれています。出会いのアプリを使うときの法律の基本や、届出の番号の見方は、出会い系の始め方をまとめた記事で整理しています。
プライバシーポリシーでは、端末の機種名やOS、端末を見分ける番号、登録日時やログイン日時、購入の履歴などが自動で集められるとされています。ニックネーム、生年月日、住んでいる地域、コメント、メールアドレスは、ユーザーが自分で入れる情報です。退会したあとも、問い合わせへの対応のために、個人情報を退会の完了から1年間保管するとされています。
退会は、第8条で、決められた退会フォームから申請すればすぐに完了し、費用はかからないとされています。ただし、退会すると持っていたポイントは消えます。同じ条文には、もう一度アプリをダウンロードすれば、また使えるとも書かれていますが、今のように Google Play のページが見つからない状態では、その前提自体が成り立っていません。
再婚活で使う人が、気をつけたいこと
トップページが名前を挙げている50代の再婚活の人にとって、出会いのアプリは、新しい相手と知り合うための入口の一つです。ひとときを再婚活で使う場合に気をつけたいのは、二つあります。一つは、メッセージが2週間で消えることです。真剣に関係を進めたい相手とのやりとりほど、後から読み返したくなるものです。大事なやりとりは、自分で残しておきましょう。
もう一つは、プロフィールに入れる情報です。生年月日と住んでいる地域は、プロフィールの情報として扱われます。再婚活では、子どもや前の結婚のことを、どこまで書くか迷う人も多いはずです。相手に伝えたいことと、知らない人に見られても困らないことを分けて、最初は少なめに書き、やりとりの中で少しずつ伝えていくほうが、自分を守りながら相手との信頼を作れます。
問い合わせるときに、文面に入れておくこと
ひとときの問い合わせ先は、support@hitotoki.link のメールと、10時から18時に受け付けている電話です。ポイントの扱いやアプリの状況を問い合わせるときは、アプリの中で使っているニックネームやユーザーの番号、ポイントを買った日と量、問い合わせたい内容を、まとめて書いておくと話が早く進みます。Google公式課金で払っている場合は、Google から届いた購入の確認メールも手元に用意しておきましょう。返事が来たら、そのメールは消さずに残しておきます。
アプリが手に入らないあいだに、ほかの候補も見ておくなら
使うサービスを一つに決める前に、いくつかの候補を並べて、それぞれの公式の表記を読み比べておくと安心です。セフレポで紹介しているリピアイとスグラブは、LINEの友だち追加から登録し、身分証で年齢の確認を受けてから相手とやりとりするサービスです。相手のプロフィールを見るのも、届いた文章を読むのも無料で、文章や画像を送るとき、届いた画像を開くときに30PTを使います。新規登録で130PT(1,300円分)が無料でつきます。
今からひとときを使うか、どう決めるか
ひとときの公式の文書を通して読むと、料金や退会、年齢確認の決まりそのものは、ほかのマッチングアプリと大きく変わらない作りです。1通22POINT、ポイントの期限は6か月、退会はフォームからすぐにでき、身分証による年齢確認があります。50代の再婚活から遊び友達探しまで、幅広い大人を相手にしたいという打ち出し方も、トップページからはっきり読み取れます。
そのうえで、今このアプリを始めるかどうかを決めるときに、いちばん重いのは、アプリの入口が見当たらないという一点です。支払いは Google 公式課金だけで、入口は Google Play だけ。そのページが見つからない間は、新しく始めることも、ポイントを買い足すことも、端末を変えて続けることも、思うようにはいきません。
すでにひとときを使っていて、ポイントが残っている人は、メッセージが2週間で消えること、6か月ログインしないと権利を失うことを頭に置いて、残りのポイントの扱いを早めに問い合わせてください。これから使おうと考えている人は、Google Play のページが再び表示されるようになっているかを確かめ、表示されていなければ、問い合わせの窓口に状況を尋ねてから判断するのが確実です。どちらの場合も、やりとりの画面と、問い合わせた日付は、自分の手元に残しておきましょう。アプリの入口がふたたび開いたときにも、公式の表記と規約が今と同じかどうかを、もう一度読み直してから始めると安心です。


