孤独だと感じることが「しばしばある・常にある」と答えた人は、4.5%でした。内閣府が2025年12月に行い、2026年4月に報告書を公表した「人々のつながりに関する基礎調査」の結果です。全国の16歳以上から無作為に選ばれた2万人に調査票を送り、1万1,873人が答えています。「時々ある」の13.7%、「たまにある」の19.5%を合わせると、孤独を感じることがある人は4割近くになります。
夜、一人の部屋に帰ってきたときに、誰かと体温を分け合いたいと思う。恋人ではなくても、気を使わずに会える相手がいればいいのに、と考える。セフレを探す理由として、寂しさを挙げる人は少なくありません。この記事では、内閣府の調査の数字を手がかりに、どんな人がどんなときに孤独を感じているのかを確かめ、寂しさをきっかけに相手を探すときに気をつけたいことを考えます。
孤独を感じやすいのは、30代から50代
年代別に見ると、孤独を「しばしば・常に」感じる人の割合は、30代が6.1%でいちばん高く、40代と50代が5.7%、20代が5.5%と続きます。60代になると4.0%、70代では2.5%まで下がります。仕事や子育てで忙しいはずの働き盛りの年代のほうが、時間のある高齢の人より孤独を感じている、という結果です。
| 年代 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 20〜29歳 | 5.5% | 6.9% | 4.1% |
| 30〜39歳 | 6.1% | 6.2% | 5.7% |
| 40〜49歳 | 5.7% | 6.2% | 5.2% |
| 50〜59歳 | 5.7% | 7.6% | 3.8% |
| 60〜69歳 | 4.0% | 5.5% | 2.8% |
| 70〜79歳 | 2.5% | 3.1% | 2.0% |
男女で分けると、違いがはっきりします。男性全体では5.3%、女性全体では3.7%で、男性のほうが孤独を感じやすい結果でした。男性で最も高いのは50代の7.6%、女性で最も高いのは30代の5.7%です。50代の男性と30代の女性では、孤独を感じるきっかけも、求めているものも違うはずです。相手を探すときにも、この違いは頭に置いておく価値があります。
この調査は、「孤独」という言葉を使わずに孤独感をはかる質問もしています。人とのつきあいがないと感じるか、取り残されていると感じるか、他の人から孤立していると感じるか、という三つの質問の答えを点数にしたものです。この方法で孤独感が「常にある」とされた人は6.5%で、男性7.4%、女性5.6%でした。一人で暮らす人に限ると、男性13.9%、女性8.9%です。「孤独」と言葉で聞かれると認めにくい人も、こうした聞き方では寂しさが表に出ます。自分では孤独だと思っていない人でも、取り残されたような気持ちを抱えていることがある、ということです。
一人で暮らす男性の、8人に1人
孤独感を大きく分けるのは、一緒に暮らす人がいるかどうかです。同居人がいる人で孤独を「しばしば・常に」感じるのは3.4%でしたが、同居人がいない人では9.8%と、3倍近くになります。同居人がいない人を年代別に見ると、50代が17.0%で最も高く、30代も14.0%でした。
さらに男女で分けると、一人で暮らす男性の12.8%が、孤独を「しばしば・常に」感じています。8人に1人です。一人で暮らす女性では6.9%でした。同じ一人暮らしでも、男性のほうが孤独を抱え込みやすいことが分かります。孤独感に影響を与えたと思う出来事を聞いた質問でも、最も多い答えは「一人暮らし」の19.4%で、次が「家族との死別」の15.3%でした。
一人暮らしの男性が、寂しさから誰かと会いたいと思うのは、数字の上でも自然なことだと言えます。ただ、その気持ちのまま相手を探すと、うまくいかないこともあります。ここからは、寂しさをきっかけに相手を探すときに起きやすいことを見ていきます。
寂しさのきっかけは、一人暮らしだけではない
孤独を感じることがある4,479人に、今の孤独感に影響を与えたと思う出来事を複数選んでもらうと、一人暮らしの19.4%、家族との死別の15.3%に続いて、心身の重大なトラブル(病気やけが)が14.2%、転校・転職・離職・退職が12.2%、生活の困窮が10.6%、家族の病気や障害が10.5%、人間関係の重大なトラブルが10.3%でした。子どもの独り立ちを挙げた人も6.7%、離婚などの家族との離別を挙げた人も4.1%います。
仕事を辞めたあと、子どもが家を出たあと、体を壊したあと。暮らしが大きく変わった時期に、寂しさは強くなりやすいということです。そうした時期に相手を探す人は、自分が今どんな変化の中にいるのかを、少しだけ意識しておくとよいでしょう。変化の時期の寂しさは、時間とともに形を変えることも多いからです。今の寂しさを埋めるために急いで決めたことが、半年後の自分には合わなくなっている、ということもあります。
心と体の調子との関係もはっきりしています。心身の健康状態が「よい」と答えた人で孤独を「しばしば・常に」感じるのは0.8%でしたが、「あまりよくない」では11.9%、「よくない」では32.9%にのぼりました。体の調子が悪いと人と会う元気がなくなり、人と会わないと気持ちも沈む、という循環が見えます。
「気軽に話せる相手」がいるかどうか
調査には、ふだん気軽に話せる相手がいるかどうかを聞く質問もあります。「いる」と答えた人は90.7%、「いない」は8.5%でした。気軽に話せる相手がいない人のうち、孤独を「しばしば・常に」感じる人は25.0%にのぼります。いる人では2.5%なので、10倍の差です。困ったときに頼れる人がいない人でも25.1%、不安や悩みの相談相手がいない人でも23.4%と、ほぼ同じ傾向が出ています。
この数字から読み取れるのは、孤独を和らげるのは「誰かと話せること」だということです。体の関係の相手がいることと、気軽に話せる相手がいることは、同じではありません。セフレがいても、会うのが月に一度で、会えばすぐにホテルへ行き、終わればそれぞれ帰るだけなら、話す時間はほとんど残りません。寂しさの正体が「話せる相手がいないこと」なら、体の関係だけでは埋まらないかもしれません。
一方で、体の関係から始まった相手と、会ううちに何でも話せるようになることもあります。大切なのは、自分が求めているものが体の触れ合いなのか、話を聞いてもらうことなのか、その両方なのかを、自分で分かっておくことです。それが分かっていれば、相手を選ぶときにも、会い方を決めるときにも迷いません。
人とのつながりをどう考えているかを聞いた質問からも、似た傾向が見えます。「気軽に話したり連絡しあえる人がいること」を重視していると答えた人で、孤独を「しばしば・常に」感じるのは2.9%でした。ところが「重視していない」と答えた人では20.7%にのぼります。話せる相手なんていらない、と思っている人ほど、実は孤独を強く感じている、という読み方もできます。
一方で、「オンライン上のコミュニティやSNSでつながれる人がいること」を重視している人は4.4%、重視していない人は5.7%と、差はわずかでした。画面の向こうのつながりがあるかどうかより、気軽に話したり連絡しあえる身近な人がいるかどうかを大切に思えるかのほうが、孤独感との関わりは大きいようです。文字のやりとりで始まった相手とも、いずれは顔を合わせて話す時間を持つことに、意味があると言えそうです。
孤独は、長く続くことが多い
今の孤独感がどのくらい続いているかを聞いた質問では、孤独を「しばしば・常に」感じる人の64.1%が「5年以上」と答えています。孤独は、一時の気分ではなく、長く続く状態になりやすいということです。
長く続いた寂しさを抱えている人ほど、相手が見つかったときに、その相手に寄りかかりすぎてしまうことがあります。返事が少し遅いだけで不安になる、会えない日が続くと見捨てられたように感じる、相手にほかの相手がいるかどうかが気になって仕方がない。セフレという関係は、もともとお互いに縛りすぎないことを前提にしています。寂しさの全部を一人の相手で埋めようとすると、その前提とぶつかって、関係そのものが続かなくなります。
関係を長く続けるコツは長続きの記事にまとめていますが、寂しさが強いときに特に大切なのは、相手以外にも話せる場所や人を持っておくことです。調査でも、社会活動に何らかの形で参加している人で孤独を「しばしば・常に」感じるのは2.1%、参加していない人では6.5%でした。趣味の集まりや地域の活動など、体の関係とは別のつながりがあると、一人の相手に寄りかかりすぎずに済みます。
まずは文字のやりとりから、話せる相手を探す
寂しさが強いときほど、すぐに会うより、何日か文字でやりとりして、話が合う相手かどうかを確かめるほうが安心です。リピアイとスグラブはどちらも、LINEの友だち追加から登録が始まり、相手と言葉を交わす前に身分証での年齢の確認があります。プロフィールや相手から届いた文章を読むだけならポイントはかからず、こちらから送るときに1回30PTを使います。登録のときに130PT(1,300円分)が付くので、まず何人かと話してみるところから始められます。
寂しい夜ほど、急いで会わない
寂しさが強い夜に相手を探すと、判断が急ぎがちになります。今夜会える相手なら誰でもいい、という気持ちのときは、相手のプロフィールの不自然さや、話の食い違いを見落としやすくなります。お金の話をすぐに持ち出す相手や、会う前から外の連絡先に移ろうとする相手にも、ふだんなら警戒するところを、つい応じてしまうことがあります。
寂しいときに相手を探すこと自体は悪くありません。ただ、会う日を決めるのは、寂しさが少し落ち着いた日にしておくと安全です。夜にやりとりを始めたら、会うのは週末の昼間にする。最初の一度は、明るくて人の多い場所で、短い時間だけにする。そうした段取りを先に決めておけば、寂しさに押されて危ない会い方をすることは減ります。初めて会う場所の選び方は待ち合わせの記事に書きました。
お酒も、寂しさと重なると判断を鈍らせます。一人で飲んでいる夜に相手を探し、そのまま会う約束をするのは避けたほうがいいでしょう。お互いに酔った状態で初めて会うと、同意があったかどうかが曖昧になり、あとでどちらにとっても困ったことになりかねません。
スマホを見る時間が長い夜
調査は、スマートフォンの画面を見る時間と孤独感の関係も調べています。孤独を「しばしば・常に」感じる人の割合は、画面を見る時間が1日1時間未満の人で3.2%、2時間以上3時間未満で3.3%でしたが、4時間以上5時間未満では5.4%、7時間以上8時間未満では7.7%、8時間以上では14.9%に上がりました。スマートフォンを使っていない・持っていない人も7.5%と高めです。
どちらが原因でどちらが結果かは、この数字だけでは分かりません。ただ、寂しい夜に、出会いのアプリやサービスの画面を何時間も眺め続けるのは、気持ちを軽くするより、かえって疲れさせることがあります。返事を待って何度も画面を開く、次々と相手のプロフィールを送っていく。そうした時間が長くなってきたら、いったん画面を閉じて眠るほうが、次の日の自分には役に立ちます。やりとりは、寝る前の時間を決めてするくらいがちょうどいいのです。
相手も、寂しさを抱えているかもしれない
調査の数字を裏返せば、相手もまた、寂しさから誰かを探している可能性があります。特に、30代の女性や、一人で暮らしている人は、孤独を感じやすい層です。体の関係だけと割り切っているつもりでも、相手のほうはもっと話をしたい、もっと会いたいと思っているかもしれません。
関係の形について、最初にお互いの考えを言葉にしておくと、すれ違いは減ります。会う頻度、連絡の頻度、ほかの相手がいてもいいかどうか。重くならない聞き方で、早いうちに確かめておきましょう。相手の気持ちが自分より強くなったと感じたら、曖昧なまま続けるより、正直に話すほうが、お互いを傷つけずに済みます。女性の側の気持ちについては女性の本音の記事も参考にしてください。
不安や悩みを誰かに相談することについて、調査では「相談することで解決しなくとも気持ちが楽になる」と答えた人が68.9%でした。話を聞いてもらうだけで楽になる、と多くの人が感じています。会ったときに、少しだけ相手の話を聞く時間を作る。それだけで、体の関係だけの相手とは違う、心地のよい関係になることもあります。
誰かを気にかける側になると、孤独は軽くなる
調査には、困っている人がいたら手助けをしようと思うかを聞いた質問もあります。手助けを「しようと思う」人で孤独を「しばしば・常に」感じるのは3.1%でしたが、「しようと思わない」人では9.6%でした。家族や友人から手助けを「受けている」人は3.0%、「受けていない」人は9.8%です。助けられることと同じくらい、誰かを助けようと思えることも、孤独と関わっているように見えます。
頼れる人がいる人に、その相手を聞くと、「家族・親族」が95.3%、「友人・知人」が54.2%、「仕事・学校関係者」が20.6%でした。家族がいない人や、家族と離れて暮らす人にとっては、頼れる相手の選択肢そのものが少ないことになります。体の関係から始まった相手が、いつの間にか、困ったときに声をかけ合える数少ない相手になることもあるでしょう。
セフレという関係でも、相手の体調を気づかう、仕事の愚痴を少しだけ聞く、会えない日に短い言葉を送る、といったことはできます。相手を気にかけることは、相手のためだけでなく、自分の寂しさを軽くすることにもつながります。ただし、相手が望んでいない深さまで踏み込まないことも大切です。どこまで気にかけ合うかも、二人で少しずつ確かめていけばいいのです。
不安や悩みを「ある」と答えた人は70.7%で、その中身は「自分の健康」が64.5%、「収入や資産、老後の生活設計」が53.3%、「家族の健康、介護」が50.5%でした。寂しさの奥には、こうした具体的な不安が隠れていることも多いものです。相手と会っているときに、そうした話がふと出てきたら、無理に励まさず、聞くだけにしておくのがいいでしょう。
孤独が重いときは、別の窓口もある
寂しさが、眠れない、食べられない、何もする気が起きない、というところまで重くなっているなら、相手を探すより先に、話を聞いてくれる窓口を頼ってください。内閣府の孤独・孤立対策のウェブサイトには、電話やチャットで相談できる窓口がまとめて紹介されています。窓口ごとに受け付けている時間や方法が違うので、自分が使いやすいものを選べます。
調査では、困ったときに頼れる人が「いない」と答えた人は8.0%、不安や悩みの相談相手が「いない」と答えた人は9.2%でした。10人に1人ほどは、頼れる人がいないと感じながら暮らしています。それは珍しいことではなく、窓口はそうした人のためにあります。体の関係の相手を探すことと、相談できる場所を持つことは、どちらか一方ではなく、両方あっていいものです。
寂しさを、正直に扱う
寂しいからセフレがほしい、という気持ちは、恥ずかしいものではありません。内閣府の調査が示すように、孤独を感じることのある人は4割近くいて、働き盛りの年代や一人で暮らす男性では、その割合がさらに高くなります。同じ気持ちを抱えた人は、思っているよりずっと多いのです。
調査では、今の生活に「満足している」と答えた人は15.8%、「まあ満足している」が45.8%で、6割ほどの人が今の生活におおむね満足していました。それでも、孤独を感じることがある人が4割近くいることと考え合わせると、生活に満足しながら、ときどき寂しさを感じている人も少なくないはずです。生活に大きな不満がなくても寂しさはやってくるもので、寂しいと感じることは、暮らしがうまくいっていない証拠ではありません。寂しさを感じたら、それを自分の弱さだと責めるより、誰かと話したいという合図だと受け取ればいいのです。
ただ、寂しさの全部を一人の相手に預けると、関係は重くなり、続かなくなります。自分が求めているのが体の触れ合いなのか、話を聞いてもらうことなのかを分かっておくこと。寂しさの強い夜に急いで会わないこと。相手にも同じ寂しさがあるかもしれないと想像すること。そして、相手のほかにも話せる場所を持っておくこと。この四つを心に留めておけば、寂しさから始まった関係でも、お互いにとって心地のよいものにしていけるはずです。寂しさは、誰かとつながりたいという、ごく当たり前の気持ちの表れなのですから。
この記事の数字は、内閣府孤独・孤立対策推進室「人々のつながりに関する基礎調査(令和7年)調査報告書」(2026年4月公表・調査期日2025年12月1日・有効回答1万1,873人)にもとづきます。孤独感は「しばしばある・常にある」と答えた人の割合(直接質問)で示しています。


