Healmate(ヒールメイト)の料金のページには、支払い方法の説明の中に、こんな一文があります。クレジットカードの明細には「HM」と表記され、カード会社によっては会社名の「レゾンデートル」と記載される場合もある、というものです。サービスの名前がそのまま明細に出ないように配慮していることを、わざわざ料金のページで知らせているのです。家計のカードの明細を家族と一緒に見る家庭も少なくないので、この一文を探して読む利用者は多いはずです。既婚者だけが使うマッチングサービスとして、利用者が何を一番心配しているのかがよく分かる一文です。
この記事では、2026年10月29日にHealmateの公式サイトで公開されている料金、特定商取引法に基づく表記、会社概要、利用規約を読み、国税庁の法人番号公表サイトで運営会社の記録を確かめました。既婚者どうしの出会いをうたうサービスで、規約に何が書かれ、何が書かれていないのかを順に見ていきます。
| サービス名 | Healmate(ヒールメイト) |
|---|---|
| 対象 | 既婚者専用・18歳以上(高校生を除く) |
| 運営会社 | レゾンデートル株式会社(代表取締役 磯野妙子) |
| 所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿16F |
| 法人番号 | 5011101097176(指定 令和3年12月13日) |
| 異性紹介事業の届出 | 受理番号 30220008-000 |
| 形 | アプリではなくWebサイト(スマートフォンのブラウザで使う) |
| 料金 | 女性は基本無料、男性は月額のプラン(スタンダード・プレミアム) |
| 支払い | クレジットカード・あと払い(Paidy)・銀行振込 |
| 問い合わせ | メールとお問い合わせフォーム(規約8条:サポートは電子メールのみ) |
既婚者専用、目的は「真剣な出会い」と「仲間づくり」
Healmateは、結婚している人だけが登録できるマッチングサービスです。公式サイトのトップでは、目的を「真剣な既婚者同士の出会い」と「既婚者同士の仲間づくり・交流」と説明しています。トップに並ぶ言葉も、「癒し癒される関係」「精神的な繋がりを大切にした関係」「心から信頼し合える1人の方と、真剣にお付き合いしたい」といった、心のつながりを前に出したものです。
利用規約を読むと、その方針は禁止事項にもはっきり書かれています。11条の13号は、援助交際や売春、買春の勧誘と並べて、「性交及び猥褻な行為を目的として当サイトを利用すること」を禁じています。4条の会員資格にも「健全な利用目的を有していること」が挙がっています。体の関係だけを目的に使うことは、規約の上では認められていないということです。
既婚者どうしの出会いのサービスでありながら、目的を心のつながりに置き、性的な目的での利用を禁じる。この組み合わせは、公式サイトの「他のマッチングアプリとの違い」の表にも表れています。自社を「既婚者同士の真面目な出会い」、名前を伏せた他社を「ライトな出会い」「遊び・暇つぶし」と並べ、自社の位置を描いています。比べられている他社がどこなのかは書かれていないので、この表は運営の自己紹介として読むのが妥当です。
アプリではなく、Webサイトで使う
Healmateのもう一つの特徴は、スマートフォンのアプリではなく、ブラウザで開くWebサイトとして作られていることです。公式サイトの「安心安全の取り組み」では、その理由を「画面上にアイコンは残りません」と説明しています。家族にスマートフォンを見られても、ホーム画面にサービスのアイコンが並ばない、ということです。
ほかにも、身バレを防ぐための仕組みがいくつか並んでいます。プロフィールの写真には、ぼかしの強さを選んで入れられ、プロフィールそのものを非公開にすることもできます。登録は本名ではなくニックネームです。年齢の確認には、生年月日が書かれた有効期限内の身分証の提出が必要とされています。
人気の機能として紹介されているのが、匿名の掲示板です。サイト内のニックネームも出ない「完全匿名」で、毎日数百のスレッドが立つと書かれています。夫婦のことや家族のこと、誰にも話せない悩みを書き込む場所として使われているようです。相手を探す場というより、同じ立場の人と話す場としての役割も持っているサービスだと言えます。
登録しても、すぐに会員になれるわけではない
規約の5条によると、登録の申し込みのあとに、運転免許証や健康保険の資格確認書などの身分証で年齢の確認を受ける必要があります。そのうえで、運営が自社の基準に従って入会の可否を判断し、登録を認める場合にその旨を通知し、その通知をもって会員登録が完了する、という流れです。申し込めば誰でもすぐに使えるのではなく、運営が一度判断を挟む作りになっています。どんな基準で判断しているのかは、規約には書かれていません。
匿名の掲示板と、顔を合わせるイベント
掲示板が完全匿名である一方で、プレミアムのプランでは、会員が企画するイベント(オフ会)に参加したり、自分で企画したりすることもできます。オンラインでは匿名でも、イベントの場では顔を合わせることになります。同じ地域に住む既婚者どうしが集まれば、思わぬところで知り合いに出会う可能性もあります。イベントに参加する前に、どこまで自分のことを明かすかを決めておくことが大切です。
女性はほぼ無料、男性は月額のプラン
料金のページによると、会員登録、プロフィールの登録、相手の検索、月30回までのいいね、掲示板への投稿は、男女とも無料です。女性はそれ以外の機能も基本的に無料で使えます。男性は、マッチングした相手とメッセージをやり取りしたり、グループチャットやイベントを使ったりするには、有料のプランに入る必要があります。
男性のプランは、スタンダードとプレミアムの二つです。スタンダードでは、マッチングした相手とのメッセージと、月50回までのいいねが使えます。プレミアムでは、月80回までのいいね、メッセージを添えたいいね、グループチャット、相手のログイン状態の確認、イベントの企画と参加、送ったメッセージの既読の確認や削除などが加わります。女性にもプレミアムのプランがあり、男性より大幅に安い料金が設定されています。
期間は1か月、3か月、6か月、12か月の4つです。長いプランほど1か月あたりは安くなりますが、次の節で見る解約の決まりと合わせて選ぶ必要があります。男性のスタンダードで比べると、12か月プランの1か月あたりは、1か月プランの約39%になります。プレミアムでは約49%です。3か月以上のプランは総額を前払いし、6か月と12か月のプランには、入会のキャンペーンとして期間を1〜2か月足す特典が案内されていました。
途中で解約すると、その日から無料会員になる
Healmateの料金の決まりで、いちばん注意したいのが途中の解約の扱いです。規約の6条4項には、「月の途中での解約の際はプラン期間内であったとしても、即時無料会員となります」と書かれています。5項でも、退会はせずに会費の解約の手続きだけをしたときは、その会員は即時無料会員になる、とされています。
多くの月額制のサービスでは、自動更新を止めても、払った期間が終わるまでは有料の機能を使えます。Healmateでは、解約の手続きをした時点で無料会員に戻るので、残りの期間の有料の機能は使えなくなります。そして6条2項は、支払い済みの会費は理由を問わず一切返金しない、と定めています。12か月プランを買って3か月目に解約すれば、残りの期間の会費は戻らず、その日から有料の機能も使えない、ということです。
ですから、解約の手続きは、次の決済日の前日までのできるだけ遅い時期にするのが、払った期間を使い切るための現実的なやり方になります。特定商取引法の表記にも、解約を希望する場合は次回決済日の前日までに申請するよう書かれています。クレジットカードとPaidyでの支払いは、退会の手続きが終わるまで自動で継続して決済されます。銀行振込の場合は自動では更新されず、プランが終わる1週間前にメールで知らせが届き、振り込みがなければ無料会員に移ります。
支払いが遅れた場合については、6条9項に年14.6%の遅延損害金の定めがあります。あと払いのPaidyを使う場合、請求は翌月の初めに届き、その月の27日までに払う流れです。コンビニで払うと、別に手数料がかかります。
退会したら、完了のメールを残しておく
退会の手続きは、規約14条で、サイト内の退会の画面から自分で行うものとされ、ほかの方法での退会の依頼は受け付けないと書かれています。運営から退会完了のメールが届いた日が退会日で、そのメールは各自で保存し、退会を証明するものとして扱う、とされています。退会したはずなのに請求が続いた、という行き違いを避けるためにも、完了のメールは消さずに残しておきましょう。既婚者の場合、そのメールを家族の目に触れない場所に保管する工夫も必要になります。
また、規約7条7項は、サービスを通じて知った他の会員の情報を、在籍中も退会したあとも第三者に漏らさないことを会員に求めています。関係が終わったあとも、この約束は続きます。
メッセージは「原則として見ない」、ただし例外がある
規約の9条は、会員どうしのメッセージなどの非公開のやり取りを、電気通信事業法が定める「通信の秘密」として扱い、運営は原則としてその内容を見ない、と定めています。そのうえで、例外も並んでいます。禁止行為をしている疑いがあり、それを判断するために必要なとき。会員に連絡を取るために必要なとき。会員や運営の命や体、財産を守るために必要なとき。そして、サービスを維持するうえで欠かせないときです。
見ることができるのは運営の従業員(業務委託の個人を含む)に限られ、目的を果たしたら速やかに消すとされています。第三者に渡す場合も、裁判所や警察などの公的機関、守秘義務を負う弁護士などの専門家に限られます。家族に知られたくない人ほど、メッセージがどんな場合に誰に見られうるのかは、知っておいたほうがいい点です。
公式サイトでは、不適切な投稿などを24時間365日監視していると説明しています。規約13条では、禁止行為にあたると判断した投稿は、事前の通知なしに削除できるとする一方で、会員の情報を監視・管理する義務は負わない、とも書かれています。
投稿した文章や写真は、運営も使える
規約10条は、会員が投稿した文章や画像、位置情報などについて、運営が日本の国内外で、無償で、期限を定めずに利用する権利を許諾したものとする、と定めています。ほかの利用者への再許諾も含まれ、会員は著作者人格権を行使しないことになっています。匿名の掲示板に書いた悩みであっても、運営の側では利用できる形になっているということです。人に知られたくない内容ほど、書き込む前に一度考えておきたい点です。
なお、運営の過失で会員に損害が出た場合の賠償は、16条8項で、直近1か月分の利用料金を上限とすると定められています。重大な過失や故意の場合は除かれます。
入れ墨のある人は登録できない
規約4条の会員資格には、ほかのサービスではあまり見かけない条件があります。10号の「入れ墨(刺青)、タトゥー、彫り物、またこれらに酷似・類似するものが身体の一部にないこと」です。手のひらに隠れる程度の大きさのものは除く、と添えられています。3号には「戸籍上の性別と同じ性別で登録していること」、5号には多重登録をしていないことが挙がっています。
違反したときの重さも、規約にはっきり書かれています。17条2項では、11条の禁止行為に違反した会員は、違約金として、違反によって得た金額の全額か、違反1回あたり十万円の、どちらか高いほうを運営に払わなければならない、とされています。禁止行為には、営利目的の行為や金銭のやり取り、他社のサイトへの勧誘、他の会員の情報を漏らすことなども含まれます。軽い気持ちで外部のサービスに誘ったり、相手の情報を人に話したりすれば、大きな負担を求められるおそれがあるということです。
「安心して利用できると思う」の調査を読む
公式サイトのトップには、既婚者マッチングサービス部門で「信頼度」「注目度」「安心して利用できると思う」の評価を得た、という表示があります。添えられた注記を読むと、調査は外部の会社に委託したもので、期間は2023年6月20日から21日の2日間、方法は「サービス情報を閲覧した上でのWEB上印象調査」、対象は既婚者用マッチングサービスに興味がある既婚者336名です。
つまり、実際に使った人の満足度ではなく、サービスの説明を読んだ人が抱いた印象を尋ねた調査だということです。数字が間違っているわけではありませんが、「使ってみて安心だった」という意味ではない点は、読むときに押さえておきたいところです。同じトップには「7.2秒に1組がマッチング」「男性54%:女性46%」という数字も並んでいます。マッチングは、二人がお互いに関心を示した状態を数えたもので、実際に会った数ではありません。
目的をはっきりさせて、別の場所でも探してみる
Healmateは、心のつながりを目的にした既婚者どうしのサービスとして、規約で利用の目的をはっきり決めています。目的の合う場所を選ぶことが、相手とも運営とも食い違わないいちばんの近道です。リピアイとスグラブは、LINEで友だちに追加したあと、身分証で年齢の確認を受けてから使う仕組みで、相手のプロフィールや届いた文章を読むのは無料、こちらから送るときに1回30PTを使います。登録すると130PT(1,300円分)が付くので、どんな人がいるのかを読んで確かめてから決められます。
運営会社と、規約の改訂の多さ
運営しているレゾンデートル株式会社は、国税庁の法人番号公表サイトによると、令和3年(2021年)12月13日に法人番号が指定された会社です。本店は、新宿区中井から令和6年1月に新宿区新宿4丁目へ、令和7年11月に今の渋谷区千駄ヶ谷へと移っています。公式サイトの特定商取引法の表記と会社概要の住所は、法人番号公表サイトの最新の所在地と一致していました。
利用規約の附則を見ると、2022年2月1日に制定・施行されたあと、2023年1月、2024年12月、2025年1月、2025年10月、2025年11月、2026年4月、2026年10月5日と、合わせて7回改訂されています。とくに2024年の暮れからの2年足らずで6回と、改訂の間隔が短くなっています。規約は登録のあとも変わりうるので、有料のプランに入る前と、更新の前には、最新の規約を読み直しておくのが安全です。
問い合わせは、規約8条で電子メールだけとされています。特定商取引法の表記にも、会員はお問い合わせフォームを使うよう案内があり、電話ではかえって返事に時間がかかると書かれています。
既婚者どうしの関係で、知っておきたいこと
既婚者どうしの関係には、サービスの規約とは別に、法律のリスクがついてきます。配偶者のいる人と性的な関係を持てば、それぞれの配偶者から慰謝料を求められることがあり、関係が知られれば家庭や仕事にも影響が出ます。Healmateの規約が性的な目的での利用を禁じているのとは別に、法律の上で何が起こりうるかは、セックスレスの既婚女性と出会う方法の法律の節や、既婚者どうしの関係のリスクの記事にまとめています。
規約の16条4項には、このサービスは結婚または交際を保証するものではなく、交際などの最終的な決定は会員自身の判断で行う、と書かれています。既婚者専用のサービスであっても、そこで知り合った相手との関係をどうするかは、最後は自分で決めることです。
Healmateが合う人、合わない人
Healmateが合うのは、結婚生活を続けながら、同じ立場の人と心のつながりを持ちたい人や、誰にも話せない悩みを匿名で話せる場所を探している人です。アイコンが残らないWebサイトの形、写真のぼかし、明細の表記への配慮など、家族に知られないための工夫は、ほかのサービスより細かく考えられています。女性はほとんどの機能を無料で使えるので、まず掲示板やプロフィールを見てみる、という始め方もしやすいでしょう。
反対に合わないのは、体の関係を目的にしている人です。規約がはっきりと禁じているうえ、違反したときの違約金の定めも重いものです。男性の場合は、途中で解約するとその日から無料会員に戻り、払った会費も戻らないので、プランの長さは慎重に選ぶ必要があります。料金と規約の中身を読んだうえで、自分の目的に合うかどうかを決めてください。
ほかのサービスと比べたい人は、出会い系サイト・アプリの口コミと評判のまとめから一覧で見られます。
※本記事は18歳以上の成人を対象にしています。内容は2026年10月29日に、Healmateの公式サイトと国税庁法人番号公表サイトで確認した情報にもとづきます。規約は短い間隔で改訂されているので、登録や更新の前に、公式サイトで最新の内容を読み直すことをおすすめします。


