60代になって、もう一度だれかと体の関係を持ちたい。恋人や再婚の相手ではなく、気が向いたときに会って、お互いに気をつかわずに過ごせる相手がほしい。そう思ったときに、まず浮かぶのは「この年で探して、相手がいるのだろうか」という迷いではないでしょうか。
結論から言うと、相手の数で困ることはあまりありません。困るのは、60代の独り身が男女でまったく違う道のりを歩いてきていること、そして、60代の男性が詐欺に狙われやすい年代の一つになっていることのほうです。この記事では、2026年に公表された令和7年国勢調査の確定値、総務省の通信利用動向調査、警察庁の詐欺の統計を確かめながら、60代で大人の関係を探すときに知っておきたいことを順に書いていきます。60代の男性が相手を探す場合を中心にしていますが、60代の女性を探す40代や50代の男性にも役立つように書きました。
60代の独り身は、男女で中身が違う
令和7年国勢調査の確定値で、令和7年10月1日に60〜69歳だった人のうち、結婚していない人、つまり未婚・死別・離別のいずれかの人は、男性が184万2,826人、女性が204万3,197人でした。合わせて約389万人です。60代の4人に1人あまりが、今は配偶者のいない暮らしをしています。
数だけを見ると男女はほぼ同じですが、中身を分けると景色が変わります。
| 60〜69歳 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 未婚(一度も結婚していない) | 116万5,083人 | 68万5,288人 |
| 離別(離婚した) | 51万8,984人 | 78万7,783人 |
| 死別(配偶者を亡くした) | 15万8,759人 | 57万126人 |
| 合計 | 184万2,826人 | 204万3,197人 |
60代の独り身の男性は、6割以上が一度も結婚したことのない人です。一方、60代の独り身の女性で最も多いのは離婚した人で、その次が一度も結婚していない人、そして夫を亡くした人が57万人います。離婚か死別で一人になった女性は合わせて約136万人で、同じ立場の男性(約68万人)のちょうど2倍です。
この違いは、やりとりの中身に表れます。60代の女性の多くは、一度は家庭を持ち、子どもを育て、夫との暮らしを終えてきた人です。もう一度だれかと暮らすことより、自分の時間を大事にしたいと考える人が少なくありません。子どもや孫の予定、親の介護、夫の実家との付き合いが、今も生活の一部に残っていることもあります。一方、ずっと独りで暮らしてきた男性は、自分の段取りで一日を組み立てることに慣れています。相手にも同じように自由な時間があると思い込むと、誘い方がずれていきます。
最初のやりとりで、相手がどういう経緯で一人になったのかを根掘り葉掘り聞く必要はありません。ただ、「週末は孫が来ることがある」「平日の昼なら出やすい」といった、相手が自分から話してくれる暮らしの手がかりは、会う日を決めるときの何よりの材料になります。夫を亡くした女性と知り合ったときの気づかいについては、未亡人との出会い方の記事でも詳しく触れています。
60代前半と後半で、変わること
同じ60代でも、前半と後半では数字の形が少し違います。
60〜64歳では、結婚していない人の割合は男性27.2%、女性27.4%と、ほとんど同じです。ところが65〜69歳になると、男性は24.1%に下がる一方、女性は27.4%のままです。後半になると、未婚の男性が減り(60〜64歳の約68万人から65〜69歳の約49万人へ)、夫を亡くした女性が増える(約21万人から約36万人へ)ためです。60代後半では、独り身の女性が独り身の男性より約17万人多くなります。
一つ手前の55〜59歳と比べると、流れがよく分かります。55〜59歳で結婚していない人は、男性が125万7,483人(30.0%)、女性が121万165人(28.7%)で、この年代ではまだ男性のほうが多いのです。それが60代前半でほぼ並び、60代後半で女性のほうが多くなる。男性は年齢が上がるにつれて独り身の人の数が減っていくのに対し、女性は夫を亡くす人が増えることで、独り身の人の数があまり減りません。50代のころに「同じ年代の独身女性は少ない」と感じていた男性ほど、60代に入ってから見える相手の数が変わってくるはずです。年上の女性に目を向けるなら、70代前半にも夫を亡くした女性が68万人あまりいます。
この差は、年齢の書き方にも関わってきます。プロフィールで年齢をごまかして若く見せようとする人がいますが、60代後半の男性は、独り身の女性の中では数の上で「探される側」に近い立場です。年齢を偽ってまで若い相手を狙うより、同じ年代か少し下の、暮らしの落ち着いた相手を探すほうが、話も合い、長く続きます。年齢を偽ると、会った日にすべてが崩れるだけでなく、年齢の確認を求める出会い系の仕組みとも食い違うことになります。
また、60代は仕事の形が変わる年代でもあります。定年のあとも働き続けている人、仕事を辞めて時間ができた人、親の介護が始まった人。同じ年齢でも、自由に使える時間は人によって大きく違います。相手の年齢から暮らしを決めつけず、「平日と週末、どちらが出やすいか」を早めに聞いておくと、予定を合わせやすくなります。
7割の人には配偶者がいる、という前提
見落としやすいのは、60代の大半には今も配偶者がいるということです。配偶関係が分かっている人のうち、60〜64歳では男女とも約72%、65〜69歳では男性約75%、女性約72%が結婚しています。出会いの場で知り合った同年代の相手が、実は家庭を持っているということは、決して珍しくありません。
相手が既婚かどうかは、こちらが聞かなければ分からないことがほとんどです。独身だと思って関係を続け、あとから相手の配偶者に知られれば、知らなかったことを説明しなければならない立場に置かれることもあります。自分が既婚で相手を探している場合はなおさらで、民法の上でどんな責任が生じうるかはW不倫のリスクを整理した記事にまとめています。どちらの場合も、最初のうちに「今は一人で暮らしているか」を確かめておくことが、あとでこじれないためのいちばん簡単な方法です。
スマホは使える。でも、出会い系は初めてという人へ
「60代がネットで相手を探すのは珍しいのでは」と思う人もいるかもしれませんが、数字はそうなっていません。総務省が2026年5月29日に公表した令和7年通信利用動向調査によると、60〜69歳でインターネットを利用している人の割合は91.2%でした。前の年の90.4%からさらに上がっています。60〜69歳のうち、スマートフォンでインターネットを使っている人は80.9%です。70〜79歳でも、インターネットの利用は71.9%に達しています。
つまり、60代の相手とスマートフォンでやりとりすることは、もう特別なことではありません。一方で、出会い系サイトやアプリは初めて、という人はまだ多いはずです。出会い系では、法律で年齢の確認が義務づけられていて、登録したあとに運転免許証などの身分証で18歳以上であることを確かめる手続きがあります。年齢の確認を求めない場は、それだけで用心したほうがよい場所です。初めての人が登録した日にやることの順番は、出会い系の始め方の記事で一つずつ説明しています。
60代の利用者に向いているのは、普段使っているLINEから始められる仕組みです。新しいアプリの操作を覚える手間が少なく、届いたメッセージにも気づきやすいからです。ただし、後で書くとおり、詐欺の連絡の道具として使われているのもLINEです。使い慣れているからこそ、相手の言葉を疑う目を一つ残しておくことが大切です。
新しいアプリを覚えずに、LINEから始めたい人へ
セフレポで紹介しているリピアイとスグラブは、LINEに友だち追加して始めるサービスです。登録のあとに身分証で年齢を確かめる手続きがあり、それが済んでから相手とやりとりします。相手のプロフィールや届いた文章を読むだけならポイントはかからず、メッセージを送るときに1通30PTが減ります。新しく登録すると130PT(1,300円分)が最初から入っているので、まずは同じ年代の人がどんな言葉で自己紹介しているかを読むところから始められます。
60代の男性は、ロマンス詐欺に狙われやすい
60代で相手を探すときに、いちばん気をつけてほしいのがここです。警察庁が2026年5月22日に公表した令和7年の確定値によると、SNSなどで知り合った相手に恋愛感情を抱かせてお金をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の認知件数は5,645件、被害額は546.4億円でした。前の年より件数で47.6%、被害額で36.3%増えています。
被害者の約6割は男性で、男性の被害は3,633件です。年代別に見ると、男性の被害が最も多いのは50代の1,100件、その次が60代の903件でした。60代の男性の被害は前の年の613件から47.3%増えていて、男性の被害の4件に1件は60代です。女性の60代も362件あり、前の年の223件から6割以上増えています。70代の男性も268件と、前の年の202件から増えていて、年を重ねれば狙われなくなる、ということはありません。
手口にも、はっきりした傾向があります。最初に接触してきた道具は、マッチングアプリが1,846件で最も多く、全体の32.7%を占めます。次がInstagram、Facebookです。そして、被害にあったときの連絡の道具は、LINEが5,294件で93.8%でした。相手が名乗った職業は、投資家が627件で最も多く、会社員、会社役員と続きます。お金を渡した形は、銀行などへの振り込みが約半分で、暗号資産を送らされた件数は前の年のほぼ3倍に増えました。
こうした数字から読み取れる流れは、だいたい次のようなものです。マッチングアプリやSNSで知り合い、早い段階でLINEに移ろうと言われる。毎日やさしい言葉をかけてくれるが、なかなか会う日が決まらない。そのうち、投資の話や、急な出費の相談が出てくる。会ったこともない相手からお金の話が出たら、その時点で手を止めてください。体の関係を目的にしている相手が、会う前にお金や投資の話をすることは、本来ありません。出会い系でのサクラや業者、詐欺の見分け方は、公的な数字で整理した記事にまとめています。
判断に迷ったら、警察の相談専用電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」に相談できます。家族に知られたくないという気持ちが、被害を大きくしてしまうことがよくあります。相談の窓口は、家族に連絡するところではありません。
体のことは、相手にも自分にも無理をさせない
60代の関係で、若いころと同じように考えないほうがよいのが体のことです。持病があって薬を飲んでいる人、血圧や心臓の治療を受けている人は、性行為が体の負担になる場合もあります。性機能に関わる薬を使いたいときは、自己判断で手に入れたものを飲まず、かかりつけの医師に相談してください。ネットで売られている薬の中には、成分や品質が確かめられないものもあります。
相手の体についても同じです。60代の女性の中には、閉経のあとに体が変わり、以前と同じようにはできないと感じている人もいます。会う前のやりとりで、何をしたいかを一方的に伝えるより、相手が楽な過ごし方を聞いておくほうが、結果として次にもつながります。年を重ねると、時間をかけること自体が楽しみになる人も多いものです。
性感染症は、年齢に関係なく起こります。妊娠の心配がなくなる年代だからこそ、避妊具を使わなくなり、感染に気づかないまま過ごしてしまうことがあります。複数の相手と会う場合は特に、検査の受け方を知っておきましょう。保健所で無料・匿名で受けられる検査については、性感染症の検査の記事で紹介しています。
家族に知られたときのことも、考えておく
60代の関係には、若い世代にはない心配があります。成人した子どもや孫の存在です。親に新しい相手がいると知ったとき、喜ぶ子どももいれば、お金や家のことを心配する子どももいます。特に、相手と知り合ってすぐにお金の貸し借りや贈り物が増えると、家族から見れば詐欺と区別がつきません。
体の関係を目的にした付き合いなら、お金のやりとりを持ち込まないことが、家族に説明できる関係でいるためのいちばんの守りになります。食事やホテルの費用をどちらが出すかは、最初のうちに決めておけば十分です。高い贈り物や、相手の暮らしの面倒を見るような約束は、関係が変わったときに大きなもめごとの種になります。
夫を亡くした女性の中には、遺族年金を受け取っている人もいます。再婚や同居が年金の受け取りに関わる場合があるので、相手が「結婚はしたくない」「一緒には住めない」と言うときには、そうした事情があるのかもしれません。その線を越えるよう求めず、今の距離を大事にするほうが、相手は安心して会い続けられます。
プロフィールと最初の数通で、伝わること
60代のプロフィールで大事なのは、若く見せることより、どんな暮らしをしているかが伝わることです。仕事をしているのか、時間が自由になるのか、週に何回くらい会えるのか、どのあたりなら出かけられるのか。体の関係を求めていることを隠す必要はありませんが、それだけを書いたプロフィールは、相手にとって会う理由が見えにくくなります。
写真は、最近のものを使いましょう。10年前の写真で知り合っても、会った日にがっかりさせるだけです。顔をはっきり出したくない場合は、服装や雰囲気が伝わる写真でもかまいません。
最初の数通は、相手のプロフィールのどこを読んだのかが分かる中身にします。同じ文面を何人にも送ると、受け取る側にはすぐ分かります。60代の女性は、若い世代に比べて、言葉づかいや礼儀を見ている人が多い印象です。いきなりくだけた言葉を使ったり、体の話から入ったりするより、まずは普通の会話ができる相手だと分かってもらうほうが近道です。
60代の強みは、平日の昼に時間をつくれる人が多いことです。夜や週末は家族の予定が入りやすくても、平日の昼食の時間なら出やすい、という相手は少なくありません。昼に会って食事をし、そのあとどうするかは、その日の二人の様子で決める。そのくらいの余白を持った誘い方のほうが、60代の相手には受け入れられやすいはずです。
会う場所は、自宅より外で決める
60代になると、一人で暮らしている家があり、時間もある。だから自宅に呼べばいい、と考える人もいます。けれども、知り合って間もない相手を家に入れるのは、年代を問わず慎重にしたほうがよいことです。住所が知られると、関係が終わったあとにも相手が訪ねてこられる状態が残ります。長く住んでいる家なら、近所の人や、ときどき様子を見に来る子どもに顔を合わせることもあります。
最初の何回かは、相手の家とも自分の家とも離れた場所で会うのが無難です。平日の昼なら、駅の近くの店で食事をして、そのあとホテルの昼の時間帯を使う、という流れが組みやすいでしょう。夜より人目を気にせずに済み、帰りの電車やバスの時間も心配いりません。車で会う場合は、どちらかの車に乗り込む前に、相手の名前と連絡先を自分の手元に残しておきましょう。
もう一つ、60代の待ち合わせで気をつけたいのは、移動の負担です。膝や腰に不安がある人にとっては、駅から遠い店や、階段の多い場所は、それだけで疲れる原因になります。相手が車を運転しない人なら、乗り換えなしで来られる駅を選ぶ。そうした小さな気づかいは、言葉で優しさを伝えるより、ずっと相手に届きます。何度か会って互いのことが分かってきたら、そのときに、どちらかの家で過ごすかどうかを二人で決めればよいのです。
急がない関係を、長く続けるために
60代の出会いは、若いころのように勢いで進めるものではなく、互いの暮らしをこわさない形を探していくものです。相手の数は、思っているより多くいます。独り身の60代は約389万人いて、そのほとんどがスマートフォンでインターネットを使っています。焦って一人に決める必要はありません。
その一方で、60代の男性は詐欺の被害が増えている年代でもあります。会う前にお金の話が出たら手を止めること。家族に言えない関係にしないこと。体の無理をしないこと。この三つを守っていれば、残りは相手と少しずつ決めていけばよいことです。一度会って気が合えば、次はいつにしようかと相手のほうから言ってくれる関係を、時間をかけてつくっていきましょう。
この記事の数字は、令和7年国勢調査の確定値(総務省統計局・2026年9月29日公表/第4-3表 男女、年齢、配偶関係別人口)、令和7年通信利用動向調査の結果(総務省・2026年5月29日公表)、令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(警察庁・2026年5月22日公表の確定値)にもとづきます。割合は、配偶関係の「不詳」を含む総数、または不詳を除いた数で計算し、本文中にどちらかを示しました。


