今の一宮市は、2005年4月1日に、それまでの一宮市が西どなりの尾西市と北の木曽川町を編入してできた街です。令和7年国勢調査の確定値では、合併前の区分で数えると、旧一宮市の地域に27万9,645人、旧尾西市の地域に5万6,277人、旧木曽川町の地域に3万2,866人が暮らしていて、合わせて36万8,788人になります。20年がたった今も、同じ市の中に、駅前の中心部と、木曽川沿いの西の街と、北の町という、少しずつ性格の違う三つの地域が並んでいます。
この記事では、一宮で暮らす人がどんな形で独りでいるのかを国勢調査の確定値で確かめ、尾張一宮と名鉄一宮の駅の使い方、名古屋へ出るか岐阜へ出るかの考え方を書いていきます。名古屋の中心での会い方は名古屋の記事に、木曽川を渡った岐阜については岐阜の記事にまとめたので、ここでは一宮とその周りの尾張の西の街に絞ります。
三つの地域は、どこも人が減っている
5年前と比べると、一宮市全体の人口は1万1,285人、2.97%減りました。愛知県全体の減り方が1.25%なので、県の平均より速いペースです。合併前の区分で見ても、旧一宮市の地域が3.00%、旧尾西市の地域が2.74%、旧木曽川町の地域が3.06%と、三つともほぼ同じ割合で減っています。
三つの地域は、暮らし方にも少しずつ違いがあります。旧一宮市の地域は女性100人に対して男性94.1人で、世帯は5年で0.69%しか増えていません。西の旧尾西市の地域は男性93.6人と女性の多さがいちばんはっきりしていて、世帯は2.00%増えました。北の旧木曽川町の地域は男性94.9人で、世帯は1.61%増えています。人口を世帯の数で割ると、旧一宮市の地域が約2.38人、旧尾西市の地域が約2.49人、旧木曽川町の地域が約2.43人で、駅前から離れるほど一つの家に暮らす人の数が多くなります。
旧尾西市の地域は、名鉄一宮駅から西へ延びる名鉄尾西線の沿線にあり、木曽川を挟んで岐阜県と向き合っています。旧木曽川町の地域には、JR東海道線の木曽川駅があり、尾張一宮駅から岐阜の方向へ一駅の場所です。同じ一宮市の人でも、住んでいる地域によって、ふだん使う駅も、向かう街も違います。地元の人どうしでは、今も合併前の地名で住まいを言い表すことがよくあります。
世帯の数は15万3,532世帯で、5年でわずか0.96%しか増えていません。県全体では4.06%増えているので、一宮は世帯の数もほとんど伸びていない街です。人口が減っても世帯が増える街は、一人で暮らし始める人が増えていることが多いのですが、一宮ではその動きが弱いということになります。
周りの街と並べると、一宮の位置がよく分かります。同じ5年で、名古屋市は1万3,010人、0.56%増えました。これに対して、一宮の周りの街はそろって減っています。東どなりの稲沢市が3.53%、北の江南市が4.19%、木曽川を渡った岐阜市が3.50%、各務原市が2.34%の減少です。比べて減り方が小さいのは岩倉市の1.23%で、名古屋に近い街ほど人が残り、離れるほど減っていく形になっています。一宮は、その中間にある街です。
人口が減っている街では、若い世代が名古屋などへ出ていき、残るのは家族で暮らす人と、年配の人が中心になりがちです。相手を探すときも、一宮の中だけで同じ年代の独身の人を探すより、名古屋や岐阜の方向まで範囲を広げて考えるほうが現実的です。一宮は、その両方に短い時間で出られる場所にあります。
一人暮らしは、3割をわずかに超えるだけ
一宮で一人で暮らしている世帯は4万8,395世帯で、一般世帯の31.6%です。愛知県全体の39.5%、名古屋市の48.4%、岐阜市の38.8%と比べると、はっきり低い割合です。1世帯あたりの人数は2.36人で、県全体の2.17人を上回ります。
数字が示しているのは、一宮が家族で暮らす人の多い街だということです。独身の人でも、親と同じ家に住んでいる人が多いと考えておきましょう。実家で暮らしている相手は、夜遅くまで出かけると家族に理由を聞かれますし、家に人を呼ぶこともできません。会う時間は夕方から夜の早いうちにする、休日は昼に会う、といった配慮が、相手の負担を軽くします。
相手が実家暮らしかどうかは、最初のうちに無理に聞き出す必要はありません。ただ、会う時間の希望を聞いたときに「あまり遅くまでは」「家の用事があって」といった言葉が出てきたら、それが答えだと受け取っておくのがいいでしょう。帰りの時刻を相手に決めてもらうだけで、ずいぶん安心してもらえます。名古屋や岐阜で会う場合も、一宮へ戻る電車の最終の時刻を、会う前に二人で一度確かめておきましょう。家族が駅まで迎えに来る相手なら、その時刻もあわせて聞いておくと、別れぎわに慌てずにすみます。
独身の男女の差が、県の中では小さい
一宮の人口は、男性17万8,765人、女性19万23人で、女性100人に対して男性は94.1人です。愛知県全体の99.3人と比べると、女性の多い街です。独身の人を年代ごとに数えても、その特徴が出ています。
| 市 | 未婚25〜39歳 男÷女 | 未婚40代 男÷女 | 離婚40〜59歳 女÷男 | 一人暮らし |
|---|---|---|---|---|
| 一宮市 | 1.24倍 | 1.71倍 | 1.84倍 | 31.6% |
| 名古屋市 | 1.18倍 | 1.46倍 | 1.92倍 | 48.4% |
| 稲沢市 | 1.44倍 | 1.80倍 | 1.62倍 | 30.0% |
| 江南市 | 1.34倍 | 1.75倍 | 1.93倍 | 31.9% |
| 岐阜市 | 1.18倍 | 1.49倍 | 1.95倍 | 38.8% |
| 各務原市 | 1.55倍 | 1.82倍 | 1.66倍 | 32.0% |
| 愛知県 | 1.42倍 | 1.80倍 | 1.67倍 | 39.5% |
一宮の25〜39歳では、未婚の男性が1万3,163人、女性が1万599人で、男性の偏りは1.24倍です。愛知県全体の1.42倍よりずっと小さく、名古屋市の1.18倍に近い数字です。20〜24歳では、未婚の女性が8,299人、男性が7,815人と、女性のほうが多くなっています。
5歳ずつ細かく見ると、差が開き始めるのは30代です。30〜34歳は未婚の男性3,941人に対して女性2,971人で1.33倍、35〜39歳は男性3,269人に対して女性2,062人で1.59倍になります。40代では男性6,018人、女性3,526人で1.71倍です。一宮でも、年代が上がるにつれて未婚の女性が先に減っていく流れは同じです。ただ、愛知県全体では30〜34歳で1.53倍、35〜39歳で1.73倍まで開くのに比べると、一宮はどちらの年代でも差が小さく、広がり方がゆるやかな街だと言えます。30代の相手を探す男性にとっては、県の中では探しやすいほうの街です。
愛知県は、豊田や岡崎のように自動車の関連の仕事で男性が多く住む街が多く、県全体で見ると独身の男性が大きく上回ります。その中で一宮は、男女の数が比べてそろっている街です。男性の側から見れば、県の中では同じ年代の独身の女性を見つけやすい場所の一つで、女性の側から見れば、選び方に余裕が持てるほどには男性が多くない街だと言えます。
表を見ると、一宮の東どなりの稲沢や、北の江南、木曽川を渡った各務原は、一宮より男性の偏りが大きくなっています。反対に岐阜市は、名古屋市と同じ1.18倍です。若い独身の女性が多いのは、一宮から見て名古屋の方向と岐阜の方向、つまりJRと名鉄の線の先です。
20代は、人口そのものも女性のほうが多い
一宮の15歳以上の人を5歳ごとに男女で並べると、20代の数字が目を引きます。20〜24歳は男性8,273人に対して女性8,891人、25〜29歳は男性8,561人に対して女性8,782人で、どちらも女性のほうが多いのです。愛知県全体では、20〜24歳は男性19万8,325人、女性18万4,209人と男性のほうが多いので、一宮はその逆の形になっています。
県全体で20代の男性が多いのは、自動車の関連の工場や事業所に、ほかの県から若い男性が働きに来るからだと考えられます。一宮には、そうした大きな工場の街ほどの男性の流れ込みがなく、そのぶん若い世代の男女の数がそろっています。独身の男女の差が小さいのは、この人口の形がそのまま表れたものです。
一方で、いちばん人数が多いのは50〜54歳で、男性1万5,923人、女性1万5,857人です。20代前半の倍近い数がいて、街の人口の中心は40代後半から50代にあります。同じ年代の相手を探すなら、40代や50代は一宮の中でも見つけやすく、20代や30代は名古屋や岐阜の方向まで広げて考える、という分け方が現実的です。
離婚して一人の女性は、40〜50代で男性の1.84倍
離婚して今は一人でいる人は、一宮で男性5,942人、女性1万577人でした。40〜59歳に絞ると、男性2,736人に対して女性5,031人で、1.84倍です。県全体の1.67倍より、女性の側に寄っています。
60〜64歳では、結婚したことがない人、離婚した人、配偶者を亡くした人を合わせた「今は一人」の人の割合が、男性24.9%、女性25.3%でした。県全体では男性25.8%、女性24.8%と男性のほうが高いのに、一宮では女性がわずかに上回ります。50代から60代の相手を探すなら、一宮は同じ年代の独り身の女性が比べて多い街だということです。
40代以上の独り身の女性は、仕事や家族の事情で時間が限られていることが多いものです。子どもの予定や親の介護、仕事の繁忙期。会える日を相手に選んでもらい、こちらはそれに合わせる。その順番を守るだけで、関係はぐっと続きやすくなります。
尾張一宮と名鉄一宮は、並んだ一つのターミナル
一宮の中心は、JR東海道線の尾張一宮駅と、名鉄名古屋本線の名鉄一宮駅です。二つの駅は並んで建っていて、一体になったターミナルとして使われています。どちらの線で来る相手とも、同じ場所で落ち合えるのが、一宮で待ち合わせをするときの良さです。JRか名鉄か、どちらの改札の前で待つのかだけは、あらかじめ決めておきましょう。
JRの尾張一宮駅からは、快速や新快速に乗れば名古屋駅まで11〜12分、反対の方向の岐阜駅までは9〜11分で着きます。名古屋と岐阜のどちらへも、乗り換えなしで15分かからない位置です。名鉄一宮駅からは、名鉄名古屋本線で名古屋の方向へ、尾西線で西の旧尾西市の地域へと出られます。
尾張一宮駅には、名古屋から高山の方面へ向かう特急「ひだ」や、北陸の方面へ向かう特急「しらさぎ」も止まります。出張や旅行で一宮を通る人もいますが、ふだん改札を通るのは、名古屋や岐阜へ通勤や通学で行き来する地元の人が中心です。平日の朝と夕方は、通勤の人で改札の前が混み合います。仕事帰りに待ち合わせるなら、混雑の山を少し外した時間にしておくと、相手を見つけやすくなります。
駅前には、2012年に商業施設が開業した尾張一宮駅前ビル(愛称 i-ビル)があり、上の階には市立中央図書館や子育て支援センター、ホールが入っています。待ち合わせの目印になりやすい建物ですが、図書館や子育ての施設に来る市民も多いので、知り合いに会いやすい場所でもあります。人目を気にする相手とは、建物の中ではなく、改札の前で落ち合ってから別の場所へ移るほうが無難です。
真清田神社と本町は、昼に会う場所
駅から少し歩くと、尾張国の一宮として知られる真清田神社があります。一宮という市の名前のもとになった神社で、その参道の方向には本町の商店街が延びています。駅の周りの人通りとは違い、昼の落ち着いた時間に歩くのに向いた一帯です。
夜に会う前に、明るい時間に一度だけ顔を合わせておきたいという慎重な相手には、こうした場所が合っています。神社の境内や商店街を歩きながら話せば、初めて会う緊張もほぐれやすくなります。ただし、七月の七夕まつりの時期は、街の中心が大勢の人でにぎわいます。人目を気にする相手と会うなら、祭りの時期は避けて、平日の昼を選ぶのが無難です。
一宮は、繊維の産地として知られてきた街でもあります。駅の周りの古くからの商店街と、郊外の大きな店とでは、集まる人の層がまったく違います。家族連れの多い郊外の店は、休日には知り合いに会う可能性が高い場所です。会う場所を選ぶときは、自分と相手のどちらの生活圏にも入っていないかを、一度考えておきましょう。
周りの街へ広げるなら、木曽川の向こうと名古屋の手前
一宮の中だけで相手が見つからないときは、周りの街へ範囲を広げることになります。電車でも車でも動きやすい位置にあるぶん、どちらへ広げるかで出会える人の層が変わります。
木曽川を渡った岐阜市
JRで9〜11分の岐阜市は、人口38万8,454人で、一宮とほぼ同じ規模の街です。5年で3.50%減っていて、一宮より減り方が速くなっています。25〜39歳の未婚の男女の差は1.18倍と小さく、離婚して一人の人は40〜59歳で女性が男性の1.95倍でした。60〜64歳で「今は一人」の人の割合は女性28.4%、男性26.1%と、女性のほうがはっきり高くなっています。一人暮らしの割合も38.8%と一宮より高く、駅の近くで一人で暮らす人と出会いやすい街です。
名古屋の手前の稲沢と、北の江南
一宮の東どなりの稲沢市は、人口12万9,992人で、名鉄名古屋本線の国府宮駅などを通じて名古屋とつながっています。25〜39歳の未婚の男女の差は1.44倍と、一宮よりも男性が多い街です。一人暮らしの割合は30.0%と低く、家族で暮らす人が中心です。北の江南市は人口9万4,138人で、5年で4.19%減りました。名鉄犬山線の沿線で、一宮とは直接の鉄道では結ばれていないため、江南に住む相手とは車で会うか、名古屋の方向で落ち合うことになります。離婚して一人の女性は40〜59歳で男性の1.93倍と、一宮より女性の側に寄っています。
名古屋市
名古屋市は、一人暮らしの割合が48.4%と、一宮のおよそ1.5倍です。25〜39歳の未婚の男女の差は1.18倍で、一宮の1.24倍とほとんど変わりません。違うのは、一人で暮らしている人の多さです。夜の時間を自由に使える相手を探すなら名古屋の方向、家族と暮らしながら時間を作っている相手と落ち着いた関係を探すなら一宮とその周り、という分け方ができます。
一宮の郊外には、名神高速道路の一宮インターチェンジもあり、岐阜県の側や北の街から車で来る人も少なくありません。相手が車で来ると分かったら、駐車場の場所と、その日はお酒を飲まないことを先に確かめておくと、約束が決めやすくなります。
名古屋寄りの人か、岐阜寄りの人か。住まいの方角を読んでから誘う
一宮の相手と会う場所は、名古屋と岐阜のどちらに向いて暮らしているかで決まります。リピアイとスグラブは、LINEで友だちに追加してから、身分証で18歳以上であることを確かめて使う仕組みです。プロフィールや届いた文章を読むのにポイントはかからず、こちらから送るときにだけ1回30PTを使います。登録すると130PT(1,300円分)が付くので、尾張の西に住む人がどちらの方向で暮らしているのかを、まず読んで確かめておけます。
名古屋へ出るか、岐阜へ出るか
一宮に住む二人が人目を避けて会いたいとき、選択肢は二つあります。南東の名古屋へ出るか、北西の岐阜へ出るかです。どちらも電車で10分ほどなので、時間の差はほとんどありません。分かれ目になるのは、二人がふだんどちらの方向で働き、どちらの方向に知り合いが多いかです。
名古屋で働いている人は、名古屋の駅の周りや栄に職場の人がいることが多いので、会う場所としてはかえって落ち着かないことがあります。そうした相手とは、岐阜の方向で会うほうが気が楽です。反対に、岐阜や各務原に縁のある人なら、名古屋の方向へ出るほうが知り合いに会いにくくなります。待ち合わせを決める前に、「仕事はどちらの方向ですか」と一度聞いておくだけで、提案できる場所がはっきりします。
もう一つの選択肢は、一宮の中で会うことです。尾張一宮と名鉄一宮のターミナルは、どちらの線で来る相手にも便利で、帰りも一本で帰れます。ただし、家族で暮らす人の多い街なので、駅の周りで知り合いに会う可能性は、名古屋や岐阜より高いと考えておきましょう。
- 相手が名古屋寄りか岐阜寄りか、仕事の方向を先に聞いておく
- 実家暮らしの相手には、帰りの時刻を先に決めてもらう
- i-ビルや郊外の大きな店は、知り合いに会いやすい場所として扱う
- 七夕まつりの時期は、駅の周りと本町を避ける
一宮は、名古屋と岐阜という二つの大きな街のあいだで、家族と暮らす人が多く、独身の男女の数が比べてそろった街です。どちらの街へも10分ほどで出られる身軽さは、相手にとっても同じです。だからこそ、相手の暮らしの方角と帰り道を先に聞き、二人にとってちょうどいい方向を一つ提案する。その一手間が、一宮で相手と長く続くかどうかを分けていきます。同じ愛知でも街ごとの違いは大きいので、地域別の出会い方ガイドでほかの街と見比べておくと、一宮の特徴がよりはっきりします。


