LINEで始める出会いのサービス「ONE-chan(ワンチャン)」の公式サイトで、退会の方法を探すと、申し込み先のメールアドレスが二つ見つかります。特定商取引法に基づく表記には「info@one-chan-love.love」、利用規約の第8条には「info@pnt-inc.com」。同じサービスの、同じ「退会」の手続きなのに、ページによって送り先が違っています。
このレビューは、評判やサクラの有無から入るのではなく、使い始める前に知っておきたい「やめ方」「払い方」「連絡の取り方」から読んでいきます。2026年10月13日に、ONE-chanの公式サイトにある特商法の表記、利用規約、プライバシーポリシーを読み、国税庁の法人番号公表サイトとドメインの登録記録を照らし合わせました。サービスの良し悪しを決めつける記事ではありません。登録する前に、どこを自分で確かめればいいかを整理した記録です。
公式サイトに、サービスの説明がほとんどない
ONE-chanの公式サイトのトップを開くと、目に入る文字はごくわずかです。「利用規約に同意の上登録をお願いします」という一文が三度くり返され、その下にインターネット異性紹介事業の届出と電気通信事業の届出の番号、運営者の名前、そして利用規約・プライバシーポリシー・特商法の表記へのリンクがあるだけでした。どんな人が使っていて、どんな仕組みで相手を探すのか、料金がどのくらいかかるのかといった説明は、トップには見当たりません。
登録のボタンは、LINEでの友だち追加につながる入口になっています。サービスの中身は、友だち追加をしてから、LINEに送られてくる案内で知ることになります。登録する前に分かるのは、特商法の表記と規約に書かれていることだけ、ということです。だからこそ、このレビューでは、その二つを細かく読むことにしました。
やめるときの連絡先が、二つある
特商法の表記の「返品・交換・キャンセル等」の欄には、退会の申請は「info@one-chan-love.love」まで送るよう書かれています。一方、利用規約の第8条は、退会の申請を「info@pnt-inc.com」まで送るよう定めています。プライバシーポリシーの問い合わせ先も、後者のアドレスです。
特商法の表記:退会の申請は info@one-chan-love.love へ(メール対応は24時間)
利用規約 第8条:退会の申請は info@pnt-inc.com へ
どちらに送っても手続きが進むのかもしれませんが、公式の表示の中で答えが分かれている以上、利用者の側では判断がつきません。退会を申し込むときは、両方のアドレスに同じ内容を送り、送った日時と文面を控えておくのが確実です。返事が来るまでは、申し込んだことを証明できる記録を手元に残しておきましょう。
特商法の表記には、もう一つの退会の扱いも書かれています。LINEの友だちをブロックしてから、1か月以上の一定期間が過ぎると、退会したものとして扱うというものです。メールを送らなくても、ブロックだけで最終的には退会扱いになる。ただし、その1か月のあいだは会員のままで、ポイントや登録情報もそのまま残ります。すぐにやめたい場合は、メールでの申し込みと組み合わせるのがいいでしょう。ブロックした日付も、念のため手元に控えておくと、より安心です。
退会したあとの情報の扱いについて、プライバシーポリシーは、問い合わせへの対応などのために、退会の完了から1年間は個人情報を保管すると定めています。ブロックや退会で、すぐにすべての記録が消えるわけではないということも、知っておきたい点です。
プライバシーポリシーには、自分の個人情報について照会したり、修正を頼んだりする方法も書かれています。窓口はメールで、本人であることを確かめたうえで、運営会社の決めた手続きで対応するとしています。退会したあとに、登録した情報を消してほしいと頼みたい場合も、まずはこの窓口に連絡することになります。ここでも、送った日時と文面を控えておくことが役に立ちます。
「前払いのみ」と、後払いの説明が同じページにある
支払いについても、特商法の表記の中で書き方が分かれています。販売価格の欄には「※前払いのみ対応」とあり、支払い方法の欄にも「お支払いは『前払いのみ』となります」と書かれています。ところが、その同じ欄の下には、後払いの決済サービス「paidy」の説明が続いています。
後払いの説明によると、毎月の利用分を月末で締め、翌月1日に請求書を出し、3日までにメールやSMSで知らせる。支払いはコンビニ、銀行振込、口座振替のいずれかで、コンビニ払いと銀行振込の期日は10日、口座振替は12日に引き落とし、1月と5月は20日になる場合がある、という内容です。コンビニ払いには手数料がかかることも書かれています。
前払いだけなのか、後払いも使えるのか。実際の画面でどちらが選べるかは、登録してみないと分かりません。後払いを使うと、ポイントを買った時点ではお金が出ていかないので、使った金額を実感しにくくなります。翌月に請求が届いてから驚くことがないよう、後払いを選ぶ場合は、買ったポイントの量を自分で記録しておくことをおすすめします。クレジットカードで払う場合は、決済のときの為替の動きで請求額が変わることがある、とも書かれています。
特商法の表記には、クーリング・オフについても書かれています。答えは「クーリング・オフが該当となる商品はございません」。ネットで買うポイントは、もともと特定商取引法のクーリング・オフの対象になる取引ではないので、これは珍しい書き方ではありません。買ったあとに「やっぱりやめたい」と思っても、ポイントの代金は戻ってこないということです。後払いを選んだ場合でも、使ったポイントの分は、翌月に請求が来ます。
ポイントの期限は「6か月」か「180日」か
ONE-chanはポイント制で、特商法の表記にある料金の一覧では、登録、プロフィールの編集と閲覧、届いた文章や画像を見ることは無料。文章のメッセージを送ると25ポイント、画像を送るのも25ポイントです。1ポイントがいくらにあたるか、一度に買える金額の上限と下限も、同じページに円で書かれています。
ポイントの有効期限は、特商法の表記では「個々の購入から6ヵ月」、利用規約の第6条では「個々のポイントの購入日より180日間」とされています。6か月と180日は、多くの場合ほとんど同じですが、月によっては数日ずれます。どちらの場合も、期限は延長されず、使わなかったポイントは消え、購入後の返金にも応じないと書かれています。期限ぎりぎりまで残さず、使う分だけを買うのが損をしないための基本です。
何通送れるかを、ポイントで数えておくと使いすぎを防げます。文章を一通送るのに25ポイントなので、100ポイントで4通、1,000ポイントで40通です。画像を送る場合も同じ25ポイントがかかります。相手から届いたメッセージや画像を見るのにポイントはかからないので、減るのは自分が送った分だけ。一人の相手と会う約束をするまでに何往復かかったかを、最初の数人で数えておくと、自分がどれくらいのポイントを使う人なのかが見えてきます。
運営者の名前が、以前とは違う
ONE-chanの評判を検索すると、運営会社を「株式会社ターザンスタジオ」、所在地を姫路市北条梅原町、インターネット異性紹介事業の受理番号を「63220003001」と紹介している記事がいくつも見つかります。ところが、2026年10月13日の公式サイトの表示は、まったく違っていました。
今の表示(10/13):販売業者 合同会社PNT/所在地 兵庫県姫路市玉手三丁目/届出 兵庫県葺合警察署 受理番号 3-0002/電気通信事業 届出番号 E-08-05789
国税庁の法人番号公表サイトで、以前の表示にあった株式会社ターザンスタジオを調べると、法人番号8140001067629の会社として今も記録があり、2022年5月に兵庫県赤穂郡上郡町から姫路市北条梅原町へ本店を移したと記録されています。一方、今の表示にある「合同会社PNT」は、公開されている法人情報の検索サービスで、姫路市の会社として探した範囲では見つけられませんでした。表記の違い(全角・半角や名前の並び)で見つからない可能性もあるため、存在しないと決めつけることはできません。
ドメインの登録記録を見ると、one-chan-love.love が登録されたのは2023年1月11日で、登録の情報が最後に更新されたのは2025年12月31日でした。運営者の表示がいつ、どういう理由で変わったのかは、公開されている情報からは分かりません。何かあったときに連絡を取る相手が誰なのかは、登録する前に、特商法の表記に書かれた窓口へ確かめておくと安心です。
届出先の警察署と、所在地
今の表示では、インターネット異性紹介事業の届出先として「兵庫県葺合警察署」が書かれています。葺合警察署は神戸市中央区にある警察署で、表示されている所在地の姫路市を受け持つ署ではありません。受理番号も「3-0002」と短い形で、以前の記事で紹介されている11桁の番号とは書き方が違います。届出の内容がどうなっているかは、利用者の側からは確かめようがないので、ここでは表示がこうなっている、という事実だけを記しておきます。
電気通信事業の届出番号は表示されている
今の表示には、インターネット異性紹介事業の受理番号とは別に、電気通信事業の届出番号「E-08-05789」も書かれています。利用者どうしのメッセージをやりとりさせるサービスは、電気通信事業法にもとづいて総務省に届け出ることが多く、この番号はその届出を示すものです。出会いのサービスの中には、この番号を表示していないところもあるので、表示があることは確かめる材料の一つになります。
表示の中に、時間が止まった一文がある
特商法の表記の問い合わせ欄には、電話の受付は11時から19時、土日祝日を除くと書かれたあと、こんな一文が続いています。「現在新型コロナウイルス対策の一環として最小人員でのインフォメーション業務を行っている関係で、電話対応に関しましてはお時間帯によってはつながりにくくなっております」。
2026年の秋になっても、この案内がそのまま残っているということは、特商法の表記がしばらく見直されていないことを示しています。電話番号は070で始まる携帯電話の番号で、急ぎの場合はアプリ内の問い合わせフォームから連絡するよう案内されています。電話がつながりにくいことを前提に、問い合わせは記録の残るメールかフォームで送るのが確実です。メールの対応は24時間とされているので、夜に気づいたことも、その場で文字にして送っておけます。
年齢確認の書き方と、もう使われていない証明書
利用規約の第18条は、年齢確認について詳しく書いています。会員登録を申し込んだあと、年齢か生年月日、証明書の名前、発行元が分かる証明書の画像を送り、18歳未満でないことの認証を受けるまでサービスを使えないとしています。年齢確認の前の自己紹介文に、会える場所や時間を書くと掲載を止めることがある、という定めもあります。この点は、出会い系サイト規制法の考え方に沿った、しっかりした書き方です。
ただ、使える証明書の例として挙げられているものの中に、「外国人登録証明書」が入っています。外国人登録証明書は、2012年7月に外国人登録制度が廃止されたことで、在留カードや特別永住者証明書に切り替わった書類です。今では新しく発行されていません。規約の文面が、ずいぶん前の形のまま使われていることがうかがえます。年齢確認の仕組みそのものに問題があるわけではありませんが、規約がどれくらい手入れされているかを知る手がかりにはなります。
規約が約束していないこと
利用規約の免責の条文は、ユーザーが得る情報について、その正確性や実在性などを一切保証しないと定めています。ほかのユーザーが送ったメッセージやプロフィールの内容についても、保証しないとしています。広告についての条文では、広告主のサービスの内容を保証せず、広告を使った結果の損害について、運営会社を免責することにユーザーが同意するとしています。
禁止事項の中には、買売春や援助交際の勧誘、会員どうしのお金のやりとり、個人情報の公開などが並んでいます。相手からお金の話を持ちかけられたり、別のサイトやアプリへ移るよう誘われたりした場合は、規約の上でも、その誘いに乗らないのが正しい対応です。裁判になったときの管轄は、東京簡易裁判所または東京地方裁判所とされています。
相手と連絡先を交換していいのか
禁止事項の中で、とくに気をつけたいのが「個人情報の公開、もしくは個人を特定できる行為」です。自分や相手の本名、勤め先、住所などを、サービスの中でやりとりすることが、この禁止事項にあたる可能性があります。会う約束が近づくと、別の連絡手段でやりとりしたくなることがありますが、規約の上でどこまでが許されるのかは、この一文だけでは判断がつきません。迷ったときは、サービスの中でのやりとりにとどめておくのが無難です。
規約は、知らないうちに変わりうる
規約の第2条は、運営会社が利用者の了解を取らずに、いつでも規約を書き換えられると定めています。書き換えた規約はサービスの上に載せた時点から効力を持つ、という決まりです。また第12条は、利用者に知らせたうえで、いつでもサービスの全部または一部を終えられるとしています。ポイントを買ったあとにサービスが終わることもありうる、ということです。まとめて買う前には、規約のページをもう一度開いて、内容が変わっていないかを確かめる習慣をつけておくと安心です。
広告についての条文の最後には、広告の配信を止めたい場合は、サイトの中の問い合わせ窓口から止めてほしいと伝えるよう書かれています。運営からのお知らせや広告が多いと感じたら、この窓口を使えるということも覚えておくといいでしょう。
運営からの知らせは、届いた時点で効力を持つ
規約の第4条は、運営会社からの知らせは、サービスの上への掲示やメールで行い、掲示した時点、またはメールを送った時点で効力を持つと定めています。つまり、メールを読んでいなくても、送られた時点で知らせを受けたことになります。料金や規約の変更、サービスの中断などの知らせを見落とさないためには、登録に使うメールアドレスを、ふだんから確認するものにしておくことが大切です。
LINEで友だち追加をして始める以上、LINEの表示名やプロフィール画像は、運営の側から見える状態になります。本名やはっきり顔の分かる写真を使っている人は、友だち追加の前に、出会いのサービスで見られても困らない設定になっているかを一度確かめておくと安心です。
LINEで始めるサービスに共通する確かめ方はLINE登録型の出会いの確かめ方に、運営者の表示が変わっていたサービスの例はタダマッチの記事とJPの記事にまとめています。口コミの読み分け方は口コミ・評判のまとめを参考にしてください。
口コミの記事を読むときに
ONE-chanの評判を調べると、「高額」「サクラ」といった強い言葉の見出しが並びます。その多くは、運営会社を株式会社ターザンスタジオとして紹介していて、今の表示とは違う時期に書かれたものだと考えられます。運営者が変わっていれば、料金の設定や対応の仕方が変わっている可能性もあります。古い記事に書かれた料金や運営者の情報を、そのまま今のものと思い込まないよう気をつけてください。
口コミを読むときは、記事に書かれている運営会社の名前と、今の公式サイトの表示が同じかどうかを、まず確かめるのがおすすめです。同じであれば、その記事に書かれた体験は今にも当てはまる可能性が高く、違っていれば、時期が違う話として割り引いて読む。たったこれだけで、口コミの読み方はずっと正確になります。
登録する前に、この三つだけは手元に
ONE-chanの公式の表示には、年齢確認や禁止事項のように、きちんと書かれている部分があります。その一方で、退会の送り先、支払い方法、ポイントの期限、運営者の名前と届出の表示には、ページによって食い違いや、古いままの記述が残っています。どちらか一方だけで判断せず、両方を知ったうえで決めてください。
もし使ってみるなら、退会の送り先として二つのアドレス、ポイントを買った日と量、問い合わせを送った日時と文面の三つを、登録した日から手元に控えておくことをすすめます。どれも、何か困ったことが起きたときに、自分の立場をはっきりさせるための材料になります。公式の表示が今後見直されて、送り先や運営者の表示が一つにそろえば、それに合わせて控えも更新しておけば十分です。表示が変わったかどうかは、ポイントを買い足す前に、特商法の表記と規約の二つのページを開いて見比べれば、数分で確かめられます。


