国税庁の法人番号公表サイトで「株式会社さくらクールプロジェクト」を引くと、法人番号は8010401107435、本店の所在地は東京都港区北青山3丁目2番5号と出てきます。法人番号が指定されたのは平成27年、2015年の10月5日です。この日は法人番号の制度が始まり、すでに登記されていた会社にいっせいに番号が付けられた日なので、少なくともその時点で会社が存在していたことが分かります。それから今日まで、名前や所在地の変更の記録は一度もありません。
この会社が運営していると表示しているのが、LINEの友だち追加で始める出会いのサービス「出会いたがり」です。名前で検索すると、「サクラ」「危険」といった言葉の入った記事がいくつも並びます。その評判が本当かどうかは、外からは確かめられません。この記事では、自分で確かめられるものだけを使います。国の公的な記録、ドメインの登録の記録、そして2026年10月10日に公式サイトから読んだ特定商取引法に基づく表記、利用規約、プライバシーポリシーです。運営会社が誰で、どこにいて、利用者と何を約束しているのかを、記録と照らし合わせながら確かめていきます。
表示の住所と、国の記録の住所は一致する
公式サイトの特定商取引法に基づく表記には、販売業者として株式会社さくらクールプロジェクト、運営責任者の名前、所在地として東京都港区北青山3丁目2番5号のビル名と階、電話番号、メールアドレスが書かれています。電話は03で始まる番号で、受付は平日の11時から19時まで。メールは24時間受け付けるとあります。
この住所を、国税庁の法人番号公表サイトの記録と並べると、番地まで一致します。表示のほうには、その先にビルの名前と6階という階数が加わっているだけです。法人番号の記録は、会社が登記をしている本店の所在地を示すものなので、少なくとも、表示に書かれている会社が実際に登記されていて、表示の住所がその本店と同じ場所であることは確かめられます。
ただし、法人番号の記録で分かるのは、会社の名前と本店の住所、番号が指定された日付と、その後の変更の有無までです。会社の規模や、ほかにどんな事業をしているかは分かりません。会社が2015年の時点で存在していたことと、このサービスがその頃から続いていることは、別の話です。
サイトの住所は2025年、問い合わせ先は別のドメイン
そこで、サービスのほうの記録も見ておきます。公式サイトのドメイン(deai-tagari.site)の登録日は、ドメインの公開登録情報によると2025年3月27日でした。サービスとしての入口は、ここ1年半ほどの間にできたものだと分かります。
もう一つ、細かいけれど知っておきたい点があります。公式サイトのドメインは「.site」で終わりますが、特定商取引法の表記、利用規約、プライバシーポリシーに書かれている問い合わせ先のメールアドレスは「deai-tagari.jp」という別のドメインです。公開されている名前解決の仕組みで二つを引くと、どちらも同じサーバーの住所を指していました。同じ運営が二つのドメインを持っている、と読むのが自然です。問い合わせや退会の申請を送るときは、サイトのアドレスではなく、規約に書かれた「.jp」のアドレスに送る必要があります。宛先を間違えると、申請そのものが届きません。送ったら、送信した日時とあて先を控えておきましょう。
以前は別の名前だった、という記録について
第三者のレビューサイトの中には、このサービスが以前は「メグリアイ」という名前で、別の会社が運営していたと記録しているものがあります。当サイトは、その記録が正しいかどうかを独自には確かめていません。公式サイトのどこにも、以前の名前についての記載はありませんでした。
サービスの名前が変わること自体は、珍しいことではありません。ただ、以前の名前のときに登録していた人にとっては、自分の登録がどうなったのか、残っていたポイントはどうなったのかが分からなくなります。以前の名前で登録した覚えがある人は、まず今の運営会社の問い合わせ先に、自分の登録が引き継がれているかを確かめるのが確実です。そのときは、登録したおおよその時期と、LINEの友だち一覧に残っている公式アカウントの名前を書き添えると、話が早く進みます。
記録にある「前の会社」も、同じ方法で引いてみる
第三者の記録が前の運営会社として挙げているのは、株式会社アプラボという会社です。同じ国税庁の法人番号公表サイトで、その記録にある法人番号を引くと、株式会社アプラボの名前で、東京都千代田区二番町の住所が出てきました。2022年12月6日に、新宿区信濃町から今の住所へ本店を移したという変更の記録も残っています。
つまり、記録に名前の出てくる二つの会社は、どちらも実際に登記されていて、本店の住所はまったく別の場所です。けれども、法人番号の記録から分かるのはそこまでで、二つの会社の間にどんな関係があるのか、サービスが本当に引き継がれたのかは、公的な記録からは読み取れません。会社の名前と住所が確かめられることと、サービスの来歴が分かることは別のことだ、という点は、ほかのサービスを調べるときにも覚えておくと役に立ちます。
法人番号公表サイトで、自分でも確かめるには
この確かめ方は、どのサービスにも使えます。国税庁の法人番号公表サイトは、誰でも無料で使えます。トップページの検索欄に、特定商取引法の表記に書かれている会社の名前を入れると、同じ名前の会社が一覧で出てきます。同じ名前の会社がいくつもある場合は、所在地の都道府県で絞り込み、表記の住所と同じものを選びます。
開いたら、見るところは三つです。一つ目は、本店の所在地が、表記の住所と番地まで合っているか。二つ目は、変更履歴に、名前や所在地が最近変わった記録があるか。三つ目は、そもそもその名前の会社が出てくるかどうかです。表記に会社の名前があるのに、法人番号公表サイトで見つからない場合は、名前の書き方が違うのか、登記されていないのかを、問い合わせで確かめる価値があります。
ただし、このサイトで分かるのは登記の上の事実だけで、会社がどんな運営をしているかの評価ではありません。番号が見つかったから安心、見つからなかったから危険、と単純に決めるための道具ではなく、表記に書かれていることが公的な記録と食い違っていないかを確かめるための道具だと考えてください。
届出の番号と、年齢確認の決まり
公式サイトのトップページの下には、インターネット異性紹介事業の届出済みとして受理番号(3025001-000)が、電気通信事業の届出番号(A-06-22228)とあわせて表示されています。特定商取引法の表記にも同じ番号が書かれています。届出は、出会い系サイト規制法にもとづいて、事務所の所在地を管轄する警察署を経由して公安委員会に出すものです。番号そのものが正しいかを外から照会する仕組みはないので、ここでは表示されていることまでを書きます。
トップページには「利用規約・サイトからのメール配信に同意の上、ご登録ください」とも書かれています。LINEの友だち追加をして登録すると、利用規約だけでなく、メールの配信にも同意したことになる、という案内です。登録したあとにメールが届くようになっても、それは同意の範囲だということになります。止め方は、あとの節で触れます。
利用規約の第18条は、年齢確認について定めています。会員登録を申し込んだあと、年齢または生年月日、証明書の名前、発行元が書かれた証明書の画像を送り、18歳未満でないことの認証を受けるまでは、サービスを使えない、という内容です。証明書の例として、運転免許証、健康保険証、年金手帳、旅券などが挙げられています。また、年齢確認の前に、自己紹介文に会う場所や時間を書くと、予告なく掲載を止めたり削除したりすることがある、とも書かれています。
お金:25ポイントで送り、届いたものは無料で見られる
特定商取引法の表記には、ポイントがかかる操作の一覧と、ポイントの購入パックの一覧が載っています。
| 無料 | 会員登録/プロフィールの編集/プロフィールの閲覧/文章メッセージの閲覧/画像メッセージの閲覧 |
|---|---|
| 25ポイント | 文章メッセージの送信/画像メッセージの送信 |
| 購入パック | 100ポイントから5,000ポイントまで、8段階 |
ポイントが減るのは、自分から文章や画像を送るときだけです。届いた画像を開くのも無料と書かれています。ポイント1つあたりの値段は表記に明記されていて、購入の手続きのたびにも表示されます。いちばん小さいパックは100ポイントで、文章を送るなら4通分になります。いちばん大きいパックは5,000ポイントで、200通分にあたります。
ポイントの期限の書き方も、表記と規約でそろっていません。特定商取引法の表記は「個々の購入から6ヵ月」、利用規約の第6条は「購入日より180日間」で、個別に数えて、どんな理由でも延長しない、としています。返金や交換、キャンセルには応じず、電子データなのでクーリングオフもできない、と表記にあります。退会したときに残っているポイントは、すべて削除されます。
支払いは前払いと、翌月払いの二通り
支払いの方法は、クレジットカード、NetRideCash、そして後払いのペイディです。表記の冒頭には「前払いのみ対応」と書かれていますが、同じ表記の中に後払いの決済も並んでいます。後払いを選ぶと、その月の分が月末で締められ、翌月1日に請求書が発行されます。コンビニ払いや銀行振込では、毎月の請求ごとに手数料がかかり、口座振替なら手数料はかからない、と書かれています。支払いの期日は、コンビニ払いと銀行振込が10日まで、口座振替が12日の引き落としで、1月と5月は20日になる場合がある、と細かく定められています。
後払いは、使っている最中にお金が減る感覚がなく、翌月の請求で初めて合計を知る形になります。使いすぎが気になる人は、前払いのカードかNetRideCashを選び、その都度いくら使ったかを自分で確かめられる形にしておくほうが安心です。最初に買うパックを小さくしておけば、相手とのやりとりが合わなかったときに、残るポイントも少なくて済みます。クレジットカードは、決済のときの為替レートで請求額が変わることがある、とも書かれています。
やめ方と、メールの止め方
退会は、利用規約の第8条で、規約に書かれたメールアドレス(deai-tagari.jp のもの)にその旨を送る方法とされています。利用に問題がなければ、運営が確認しだい基本的にすぐ処理され、手数料はかかりません。友だちのブロックから1か月以上が過ぎると、申請がなくても退会と同じ扱いになる、とも規約に書かれています。どちらの道を通っても、手元のポイントは消えます。
規約の第9条には、サービスの中で運営自身や広告主の広告を出すことがあり、広告の配信を止めたいときはサイトの問い合わせ窓口から伝えるように、と書かれています。退会とは別に、広告やお知らせのメールだけを止めたい場合は、こちらの手続きになります。
プライバシーポリシーは、退会が終わったあとも、問い合わせ対応などのために、個人情報を1年間に限って保管すると定めています。合併や事業の譲渡などで事業が移る場合は、利用者の承諾なく第三者に個人情報を開示することがある、とも書かれています。
気になるのは、プライバシーポリシーが「個人情報として電子メールアドレスを収集、利用します」と書き、集める情報としてメールアドレスしか挙げていない点です。一方で、規約の第18条は、年齢確認のために生年月日の載った証明書の画像を送るよう求めています。その画像がどう保管され、いつ消されるのかは、ポリシーの文面には見当たりません。証明書を送る前に、その扱いを問い合わせ先に尋ねておくと安心です。
規約は、サービスを何と定め、何を保証しないか
利用規約の第3条は、このサービスを「会員制ソーシャル・ネットワーキング・サービス」とし、趣味や関心を同じくする個人が交流して情報を交換することを目的にしている、と書いています。トップページには「LINE友だち追加するだけ」という案内が大きく出ていますが、規約の言葉では、出会うことを約束するサービスとしては書かれていません。
免責の第11条は、利用を通じて得る情報について、正確さ、確実さ、役に立つかどうか、実在するかどうかのいずれも保証しない、と定めています。利用者どうしの間で起きた問題には関与せず、問い合わせには回答しない場合もある、とも書かれています。禁止行為の第7条には、買売春や援助交際の勧誘、会員間の金銭のやりとりが並んでいます。相手からお金の話が出たら、規約違反として運営に知らせられる内容です。
訴訟になった場合の裁判所は、東京簡易裁判所か東京地方裁判所と定められています。運営会社の本店が東京都港区にあるので、ここは所在地と合っています。
規約の第2条は、運営が利用者の了解を得ずにいつでも規約を改定でき、サービス上に掲載した時点で効力が生じる、と定めています。第12条は、利用者に通知したうえでサービスをいつでも終了でき、第13条は、保守や障害のときに事前の通知なくサービスを止めることがある、としています。サイトのドメインが登録されてから1年半ほどのサービスなので、文書の中身が今後変わることも考えられます。登録した日の規約と表記を、日付の分かる形で保存しておくと、あとで内容が変わったときに見比べられます。とくに、ポイントの期限と退会の方法は、変わると直接お金に関わるところなので、控えておく価値があります。
同じころに調べた二つのサービスと並べると
セフレポでは、出会いたがりの前に、LINEやメールで始める別のサービスの文書も読んでいます。運営の表示と、届出、年齢確認の三つに絞って並べると、違いがはっきりします。
FIRST TIMEは、特定商取引法の表記に会社の名前と所在地、届出の受理番号を載せていましたが、会社のホームページに書かれた電話番号や部屋番号が、表記のものと食い違っていました。規約には身分証での年齢確認が定められていました。
出会いナンバー1は、特定商取引法の表示に会社の名前も所在地も電話番号もなく、「運営チーム」という呼び名だけでした。届出の番号はどの文書にも見当たらず、規約は自らを出会いのためのサービスではないと定め、身分証での年齢確認の定めもありませんでした。
出会いたがりは、会社の名前と所在地、電話番号を表示し、その住所は国の法人番号の記録と一致しました。届出の番号を表示し、規約で身分証による年齢確認を定めています。三つの中では、表示されている運営の情報を公的な記録で確かめやすいサービスだと言えます。
ただし、これは表示と記録が食い違っていないというだけで、使い心地や、出会えるかどうかの評価ではありません。表示がそろっていることは、トラブルのときに相手を特定しやすいという意味で、登録の前に確かめておく価値のある条件の一つ、という位置づけです。
記録で確かめられたのは、ここまで
出会いたがりについて、公的な記録とサイトの表示から確かめられたことを並べると、こうなります。運営会社は、遅くとも2015年には登記されていて、東京都港区北青山に本店を置く株式会社で、表示の住所は国の記録と一致する。サイトのドメインは2025年に登録されたもので、インターネットの公開保存の記録(ウェイバックマシン)にも、このドメインの保存はまだ見当たらない。問い合わせ先は別のドメインのメールアドレス。届出の番号と年齢確認の決まりは表示され、ポイントは送るときだけ減る。退会はメールで申し込み、ブロックして1か月で退会扱いになる。
確かめられなかったこともあります。以前の名前のときの記録が正しいかどうか、会員の数や、やりとりの相手が誰なのか、届出の番号が正しいかどうか。これらは外からは分かりません。登録するかどうかを決めるなら、この記事で確かめた表示を自分でも開き、とくに問い合わせ先のメールアドレスが「.jp」であることを控えておくことです。やめたくなったとき、そのたった一行があれば、迷わずに済みます。LINEで始めるサービス全般を、登録の前にどう確かめるかは七つのサービスを比べた確認の手順にまとめています。
本記事の内容は、国税庁 法人番号公表サイト(株式会社さくらクールプロジェクト・法人番号8010401107435)、ドメインの公開登録情報、Googleの公開DNSによる名前解決、出会いたがりの公式サイト(トップページ、特定商取引法に基づく表記、利用規約、プライバシーポリシー)を、2026年10月10日に確認したものです。サービスに登録して内部を確かめてはいないため、会員の数ややりとりの相手については書いていません。表示や規約は予告なく変わることがあります。本記事は18歳以上の成人を対象にしています。


