令和7年の国勢調査で、川越市の人口は35万4,567人でした。5年前の調査と比べた増減は、わずか4人の減少です。率にすれば0.00%で、35万人を超える市が5年間ほとんど同じ人数を保ったことになります。その一方で、世帯の数は15万9,112で、5年前より3.74%増えました。人の数は変わらず、一つの家に住む人数だけが少しずつ減っていく。川越は、そういう落ち着いた街です。県の真ん中より少し南西、都心から30キロあまりの場所にあります。
ところが、この街には1年に700万人を超える観光客が訪れます。蔵造りの町並みが残る「小江戸」として知られ、週末の一番街の通りは人であふれます。住んでいる人の暮らしと、外から来る人のにぎわいが、同じ街の中で重なっているのが川越の特徴です。この記事では、国勢調査と鉄道会社、川越市が公表している数字をもとに、川越で大人の相手を探すときに知っておきたいことを順に見ていきます。埼玉県の中心の話は大宮の記事に、西の隣の街の話は所沢の記事にまとめています。
5年で4人しか変わらなかった街
川越市の人口性比(女性100人に対する男性の数)は98.5で、埼玉県全体の98.0とほぼ同じです。一般世帯のうち一人暮らしの世帯は37.0%、一つの世帯の平均人数は2.18人でした。県全体の37.7%、2.16人とほとんど変わりません。面積は109.13平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり3,249人です。県の平均的な姿を、そのまま一つの市に写したような数字が並んでいます。
周りの市と比べると、川越の安定ぶりがよく分かります。北西の坂戸市は1.00%減、南西の狭山市は3.85%減、北東の川島町は7.77%減と、人口を減らしている街が多い中で、川越市はほとんど減っていません。南東の富士見市は0.80%増、西隣の鶴ヶ島市は0.73%増で、鶴ヶ島市は世帯が7.89%も増えています。川越は、人が出ていく街と、人が入ってくる街のちょうど間にある、と言えます。
この安定は、相手探しの場面でも意味を持ちます。人口が大きく動かない街では、昔から住んでいる人が多く、地元の知り合いのつながりも濃くなりがちです。一方で、世帯が増えているのは、一人暮らしや二人暮らしの人が増えているということでもあります。相手が地元で長く暮らす人なのか、最近移ってきた人なのかで、人目への気の配り方は変わってきます。
東武の川越駅は、1日12万人が乗り降りする
川越の中心は、東武東上線とJR川越線が乗り入れる川越駅です。東武鉄道が公表している2025年度の1日平均の乗降人員(乗る人と降りる人の合計)は、川越駅で12万312人でした。北へ一つ進んだ川越市駅は4万4,640人で、市の南西部の霞ケ関駅は2万5,086人、南東部の新河岸駅は2万6,224人です。東武東上線の池袋駅は42万7,749人なので、川越駅はその4分の1以上の人が使う、東上線の大きな拠点です。
川越駅から池袋までは、東武東上線の急行で乗り換えなしの33分ほどです。都内へ通う人の多くがこの線を使っていて、平日の朝と夕方の駅は、通勤の人の流れが中心になります。駅の東口と西口には商業施設や飲食店が集まり、仕事帰りに駅の近くで食事をしてから帰る人も少なくありません。初めて会う相手との待ち合わせには、改札の前など人の多い場所を選ぶのが安心です。
同じ東上線の南東、隣の市にあるふじみ野駅は6万2,863人、上福岡駅は5万2,434人でした。北西の坂戸市の若葉駅は3万5,007人、坂戸駅は2万8,828人です。川越の周りには、東上線の沿線に大きな住宅地が続いていて、どの駅からも川越駅まで十数分ほどで出られます。川越で会う相手の多くは、こうした沿線の駅のどこかに住んでいる人です。
三つの会社の駅:東武、西武、JR
川越には、東武の川越駅と川越市駅のほかに、西武新宿線の終点の本川越駅があります。本川越から西武新宿までは、急行で乗り換えなしの1時間ほどです。西武線の沿線、所沢や東村山、小平の方に住む人にとっては、東上線の川越駅よりも本川越のほうが出やすい駅になります。三つの駅は歩いて行き来できる距離にありますが、同じ「川越で」という約束でも、どの駅で待ち合わせるかは、相手の使う路線で変わります。
JR川越線を使えば、川越駅から大宮まで乗り換えなしの19分ほどです。川越線は大宮からそのまま埼京線につながる電車も多く、さいたま市や県の東側に住む人にとっては、東上線よりもこちらが身近な線です。大宮の人と会うなら、二人の間を川越線一本で結べる、ということです。
川越線は、川越駅から西へも延びていて、市内の西の端を通り、日高市の高麗川まで続いています。日高市は人口5万3,231人で、5年に2.46%減りました。25〜39歳で結婚したことがない人は男性が女性の1.36倍、40代では2.05倍、50代では2.08倍と、独身の男性の多さが目立つ街です。60〜64歳で一人の人も、男性30.1%に対して女性22.9%と、男性のほうがはっきり高くなっています。川越線の西の沿線は、電車の本数も少なく、車で動く人の多い地域です。会う場所は、川越駅の周りまで出てきてもらうか、車で行ける中間の場所を選ぶことになります。
三つの会社の線が集まることで、川越は、池袋の方、新宿の方、大宮の方という三つの方向から人が集まる街になっています。相手のプロフィールに「川越」と書かれていても、ふだん使う線が東武なのか、西武なのか、JRなのかで、仕事帰りに会える時間も、帰り道の向きもまったく違います。最初のやり取りで、使う駅を聞いておくと話が早く進みます。
車で動く人の川越
川越は、鉄道だけでなく車の便もよい街です。市内には関越自動車道の川越インターチェンジがあり、首都圏を環状に回る国道16号や、都内から北西へのびる国道254号も通っています。市の北部や西部、それに川島町や坂戸市の郊外に住む人は、駅まで出るより車で動くほうが早いことも多く、休日の買い物や食事も、ロードサイドの店で済ませる暮らしが一般的です。
郊外に住む人どうしで会うなら、駅の近くにこだわらず、二人の家の中間にある、駐車場のある店を選ぶ方法もあります。ただし、国道16号や254号は、夕方の時間帯や休日の観光シーズンに混みやすい道です。約束の時間には余裕を見ておくほうが安心です。また、初めて会う相手の車に乗るのは避け、最初は人目のある場所に、それぞれの足で行くようにしてください。
大学のある街と、北の東松山
川越市には、東洋大学の川越キャンパスや東京国際大学、尚美学園大学などがあり、市の中に大学に通う学生が住んでいます。20代前半の層が厚いのは、こうした大学の存在も一つの理由だと考えられます。学生の相手と社会人の相手とでは、会える曜日や時間帯も、使えるお金の感覚も違います。最初のやり取りで、学生なのか働いているのかを確かめておくと、無理のない会い方を選びやすくなります。
川越から東上線で北へ進んだ先の東松山市も、大学のある街です。人口は9万1,816人で、5年間の増減はほぼ0(0.03%増)でした。20〜24歳で結婚したことがない人は、男性2,726人、女性2,130人と、男性がはっきり多くなっています。25〜39歳では男性が女性の1.34倍、50代では2.06倍と、年代が上がるほど差が広がり、一人暮らしの世帯も39.7%と、川越よりやや高い値です。川越より北の方角は、独身の男性が多い地域だと言えます。
年に735万人の観光客と、住む人の暮らし
川越市が公表している「令和6年川越市入込観光客数の概要」によると、2024年に川越を訪れた観光客は735万8,000人でした。前の年の719万1,000人から2.32%増え、外国人の観光客は69万9,000人と推計されています。住んでいる人の20倍以上の人数が、1年のうちに観光で川越を訪れている計算です。
観光客の多くは、蔵造りの町並みや菓子屋横丁、時の鐘のある一番街のあたりに集まります。週末の昼間、このあたりはとても混み合います。出会いのアプリで「近く」に表示される相手の中にも、その日だけ観光で来ている人が混ざることがあります。川越に住んでいる人なのか、遊びに来ている人なのかは、早めに確かめておくと、期待のずれが小さくなります。観光で来た人とのやり取りは、その日のうちに終わってしまうことも多いので、続く関係を望むなら、住んでいる場所と、次にいつ川越に来られるのかも聞いておくとよいでしょう。
地元の人にとっては、観光客の多い通りは、知り合いに見られにくい場所でもあります。ただ、蔵造りの通りの周りで暮らしている人や、そこで働いている人もいます。人目が気になるなら、観光の中心から少し離れた、駅の近くの店を選ぶほうが落ち着いて話ができるでしょう。
独身の男女の数を、周りの街と並べてみる
令和7年国勢調査の確定値で、川越と周りの市町の、結婚したことがない人の男女の差(男性の数を女性の数で割った値)と、離婚して今は一人でいる人の男女の差(女性の数を男性の数で割った値)、一人暮らしの世帯の割合を並べました。
| 市町 | 未婚25〜39歳 男÷女 | 未婚40代 男÷女 | 離別40〜59歳 女÷男 | 一人暮らし |
|---|---|---|---|---|
| 川越市 | 1.24 | 1.68 | 1.85 | 37.0% |
| 富士見市 | 1.03 | 1.55 | 2.28 | 42.7% |
| ふじみ野市 | 1.24 | 1.65 | 1.89 | 37.4% |
| 鶴ヶ島市 | 1.30 | 1.60 | 2.01 | 39.3% |
| 坂戸市 | 1.41 | 1.76 | 1.82 | 40.2% |
| 狭山市 | 1.37 | 1.77 | 1.88 | 38.2% |
| さいたま市 | 1.13 | 1.52 | 1.91 | 39.8% |
| 埼玉県 | 1.25 | 1.69 | 1.76 | 37.7% |
川越市の25〜39歳で結婚したことがない人は、男性1万3,479人、女性1万853人で、男性が1.24倍でした。埼玉県全体の1.25倍とほぼ同じです。年代を区切ると、25〜29歳では男性6,039人、女性5,503人ですが、30〜34歳では1.30倍、35〜39歳では1.52倍と、年齢が上がるにつれて差が大きくなります。40代では1.68倍、50代では1.80倍と、独身の男性の多さがはっきり出てきます。
表の中で目を引くのは、南東の富士見市です。25〜39歳で1.03倍と、独身の男女の数がほぼ同じで、20〜24歳では結婚したことがない女性3,058人が、男性2,727人を上回っています。一人暮らしの世帯も42.7%と、川越の周りでは高い値です。東上線のふじみ野駅の周りに、若い世代の一人暮らしが多いことがうかがえます。逆に、坂戸市は1.41倍、狭山市は1.37倍と、北西や南西の方角では独身の男性が多くなっています。
男性の側から見れば、川越の中だけで同じ年代の独身の女性を探すより、東上線で池袋の方へ、あるいは川越線で大宮の方へと範囲を広げたほうが、出会える数は増えます。さいたま市は25〜39歳で1.13倍と、川越より男女の差が小さい街です。
大宮の側と、鶴ヶ島・坂戸の側
川越線で19分の大宮があるさいたま市は、人口134万4,865人で、5年で1.57%増えました。世帯は6.30%増と、川越の3.74%を大きく上回ります。20〜24歳で結婚したことがない人は男性3万966人、女性3万644人とほぼ同じで、25〜39歳でも1.13倍と、川越より男女の差が小さい街です。一人暮らしの世帯は39.8%、40〜59歳の離婚して一人の人は女性が1.91倍でした。60〜64歳で一人の人は男性23.5%、女性23.6%と、どちらも川越より低くなっています。川越に住む男性が、同じ年代の独身の女性を探すなら、大宮の方角まで含めて考えると、出会える数はぐっと増えます。
西隣の鶴ヶ島市は、人口7万627人と小さな市ですが、世帯が5年で7.89%も増え、川越の周りではもっとも伸びが大きくなっています。20〜24歳で結婚したことがない人は男性1,991人、女性1,854人、一人暮らしの世帯は39.3%でした。東上線の若葉駅などを中心に、一人や二人で暮らす若い世帯が増えていることがうかがえます。その先の坂戸市は、20〜24歳の結婚したことがない人が男性3,138人、女性2,808人で、25〜39歳では1.41倍と、男性の多さが目立つ街です。
埼玉県全体では、人口が728万7,325人で5年に0.78%減りましたが、世帯は4.47%増えています。20〜24歳で結婚したことがない人は男性17万134人、女性16万3,917人でした。川越とその周りの数字は、県全体の流れとよく似ていて、北や西に行くほど独身の男性が多く、大宮や富士見の方へ行くほど男女の差が小さくなる、という形になっています。
20代前半と、離婚して一人の人
20〜24歳で結婚したことがない人は、川越市で男性8,559人、女性8,132人でした。この年代の人口は、男性9,927人、女性9,265人です。15〜19歳の人口も男性8,460人、女性8,198人で、市内に大学がいくつかある街らしく、10代後半から20代前半の層が厚くなっています。20代の相手を探すなら、年齢の確認がある場でやり取りすることを前提にしてください。
離婚して今は一人でいる人は、川越市で男性4,778人、女性8,756人でした。40〜59歳では、男性2,179人に対して女性4,021人で、女性が1.85倍です。県全体の1.76倍よりやや高く、富士見市は2.28倍、鶴ヶ島市は2.01倍でした。子どもを育てながら、駅に近い住宅地に住む女性が多いことがうかがえます。
60〜64歳で、結婚したことがない人、配偶者と死別した人、離婚した人を合わせた「今は一人」の割合は、川越市で男性25.4%、女性24.3%でした。多くの街では女性のほうが高くなるこの数字が、川越では男性のほうがわずかに高くなっています。県全体も男性27.1%、女性25.3%と同じ形で、狭山市では男性30.6%、坂戸市では30.3%と、男性の一人の割合が3割を超えています。60代前半で一人で暮らす男性が多いのは、この地域の特徴の一つです。
東武か、西武か、JRか。相手の使う駅から会う場所を決める
川越の周りで相手を探すと、池袋へ通う人、新宿の方へ出る人、大宮へ出る人が、同じ一覧に並びます。リピアイとスグラブは、LINEで友だち登録をしてから身分証で年齢を確認して使う出会いのサービスで、ほかの人の紹介文や、やってきたメッセージを読むことにはポイントを使いません。こちらから書いて送るときに1通30PTかかり、登録の時に130PT(1,300円分)がもらえます。相手のふだん使う路線と駅を、数通のやり取りのうちに確かめてから会う段取りに入ってください。
池袋へ出るか、大宮へ出るか、川越で会うか
二人とも川越の周りに住んでいるなら、わざわざ都内まで出る必要はありません。川越駅の周りで食事をして、それぞれ東上線や川越線で帰れば、遅くなっても家まで遠くありません。ただ、人口が安定していて地元の人のつながりが濃い街なので、駅の近くで知り合いに会うこともあり得ます。人目が気になるなら、ふじみ野や坂戸、霞ケ関のように、一つ二つ離れた駅で会うのも一つの方法です。
相手が都内に勤めていて、自分も都内に勤めているなら、仕事のあとに池袋で会い、東上線でそれぞれ帰る形もとれます。池袋から川越までは急行で30分あまりなので、終電を気にする時間も、都心の郊外ほど早くはありません。相手が大宮の側に住んでいるなら、川越線一本で行き来できる大宮か川越のどちらかで会うのが、二人にとって無理のない選び方です。
休日に会うなら、観光客で混み合う昼間の一番街のあたりは避け、夕方以降や平日の昼など、人の少ない時間を選ぶと落ち着いて過ごせます。蔵造りの町並みを一緒に歩くのも楽しいものですが、人目の多さと、地元の人の目の両方を考えて、相手と相談しながら決めてください。
落ち着いた街で、無理のない関係を
川越は、人口が5年でほとんど変わらず、世帯だけが少しずつ増えている、落ち着いた街です。独身の人の数は県全体とよく似ていて、30代からは男性が多くなり、40〜50代では離婚して一人で暮らす女性が男性の1.85倍います。60代前半では、一人で暮らす男性の割合が女性をわずかに上回ります。
東武、西武、JRの三つの線が集まり、年に700万人を超える観光客が訪れる街で相手を探すには、相手の使う路線と、地元の人なのか訪れている人なのかを、先に確かめることが何より大切です。そのうえで、二人の帰り道に無理のない場所を選ぶ。それが、この街で大人の関係を長く続けるための、いちばん確かな方法です。
出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」確定値(第1-1表・第4-3表・第6-3表)、東武鉄道「駅情報(乗降人員)」2025年度1日平均、川越市「令和6年川越市入込観光客数の概要」、所要時間はNAVITIMEの経路検索(2026年11月1日時点)による。


